2015年のSUPER GT第6戦SUGO。GT300クラスはNo.25 VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝充)が優勝を飾り、今年から本格参戦しているGTAマザーシャシー勢では初の勝利となった。
No.55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志)を先頭にスタートが切られるが、ウェイトハンデも影響し2番手の25号車(松井)が序盤から勢いをつける。徐々に55号車(高木)を追い詰め7周目の1コーナーでトップに躍り出る。その後、27周目にGT500の車両が接触しクラッシュ。セーフティーカーが導入された。ちょうど全体の3分の1をすぎるということもあり、ピットレーンがオープンになると各車一斉にピットイン。幸いピット入口側だった25号車は混乱を避けピットアウトするものの、出口側だった55号車はピットストップスペースに上手く止められず大きくタイムロスをしてしまう。
これにより25号車が後続に対して大きなアドバンテージを得ることに。さらにマシンの開発に携わり今年はエンジニアも兼任する土屋が安定の走りを披露。そのままトップチェッカーを受け、悲願のマザーシャシー初優勝を飾った。2位にはNO.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一)、3位にはNo.11 GAINER TANAX SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)が入った。
以前はポルシェでチームを率いて参戦していた土屋だったが、資金面の問題もあり最近は1人のドライバーとして参戦するケースが多かった。昨年8月に発表されたマザーシャシーの開発に着手し、今年は「土屋エンジニアリング」としてGT300に復帰。プライベーターとして毎日マシンのメンテナンスとスポンサー獲得などレース以外の面でも奮闘。その努力が、ここSUGOで実った。
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