【SF】2015第6戦SUGO:赤旗連発で波乱の予選、アンドレ・ロッテラーが今季初PPを獲得!

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 2015年の全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦SUGO。注目の公式予選が行われた。

 まず全車が出走したQ1だが、いきなり波乱が発生。開始から3分が経過したところでジェームス・ロシター(No.3 KONDO RACING)がS字の出口でスピン。コース上を塞ぐ形でストップ。赤旗中断となってしまう。ロシターのマシンを回収後にセッション再開。ところが、今度は野尻智紀(No.40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が3コーナーでコースオフ。こちらもコースを塞ぐ形でストップしてしまい2度目の中断に。しかし、野尻の場合は自力で再スタートしピットに戻れたため、以降の再出走は認められた。

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 こういった波乱の中で、Q1トップ通過を果たしたのはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(No.19 Lenovo TEAM IMPUL)。2番手には午前中から好調だった小暮卓史(No.34 DRAGO CORSE
)が続いた。一方、ナレイン・カーティケヤン(No.41 DOCOMO TEAM DANDELON RACING)や国本雄資(No.39 P.MU/CERUMO・INGING)などQ2常連メンバーがここで姿を消した。

 続くQ2では、トムス勢が躍進。アンドレ・ロッテラー(No.2 PETRONAS TEAM TOM’S)がトップを奪い、チームメイトの中嶋一貴も通過した。しかしQ3進出をかけた8番手争いは熾烈を極め、最後の最後でタイムを詰めてきた小林可夢偉(No.8 KYGNUS SUNOCO TeamLeMans)がQ3へ。逆に今週末好調だった伊沢拓也(No.11 REAL RACING)が9位でノックアウトされてしまう。実はアタック中に石浦宏明(No.38 P.MU/CERUMO・INGING)に邪魔をされたとのことで、マシンを降りると怒り心頭でセルモ・インギングのピットへ向かい抗議へ。好調だっただけに悔やまれるノックアウトとなってしまった。

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 そしてポールポジションが決まるQ3。ここで注目を集めたのは、ここまで絶好調の小暮からコースイン。しかしタイムが思うように伸びず8番手に終わってしまう。

 Q3も0.001秒単位での大僅差のバトルになる。まずは山本尚貴(No.16TEAM無限)が1分05秒314を記録し暫定トップに立つが、これを一貴が0.137秒更新。さらに後方でアタックしていたロッテラーが1分05秒005のコースレコードをマーク。チームメイトを上回りトップに立った。その後もライバルのアタックが続き、石浦も果敢にコーナーを攻めたが、0.241秒届かず3番手。ここでチェッカーフラッグとなりセッション終了。ロッテラーが今季初のポールポジションを獲得した。

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2番手には一貴が入りトムス勢がフロントローを独占。3番手には石浦が続いた。結局終わってみればトヨタ勢のトップ3となったが、ホンダ勢も肉薄。4番手に山本、5番手に野尻が食い込み決勝もトヨタvsホンダの争いが今回は期待できそうだ。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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