JSB1000クラスのレース2、3番手からスタートした津田がホールショットを奪い、前半をリードする形となった。
ポールポジションからスタートした中須賀は津田拓也(ヨシムラスズキシェルアドバンス)のすぐ後ろにつけ2番手で走行。2番手からスタートした野左根航汰(YAMALUBE RACING TEAM)はスタートに失敗し順位を落とすが5周目にはトップの2台に追いつき優勝争いは津田、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、野左根の三つ巴となり激しいトップ争いが繰り広げられた。
トップが10周目に入った直後、スプーンカーブで後続のマシンが転倒しオイルが出た事から赤旗中断となった。
残り7周でレースが仕切り直された2ヒート目、ホールショットを奪ったのは渡辺一樹(Team GREEN)、しかし、逆バンクで津田がトップを奪い返すと更に2周目1コーナーで中須賀が津田を交わしトップに立つとそのままチェッカーとなり、シリーズ8戦中7勝を上げた中須賀が圧倒的な強さでシーズンを締めくくった。
中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
2ヒート目は20周から15周になって、さらに赤旗で15周から7周になりました。1度目に赤旗が出た時にこれでレース終了かなと思いましたが結局残り7周で再開される事になり、残り周回数も少なかったのでタイヤをしっかり温めて最大限のパフォーマンスを出しきろうと集中して走ったことで最後も優勝を飾れて非常に嬉しく思っています。
この結果からすると開幕戦の2位が悔しい思いでいっぱいですけど、それがあったからこそ今のマシンと自分がいるし1年を通して安定した強さと速さを確立できてよかったです。
また、チーム自体が良いバイクに仕上げてくれたのでヤマハの創立60周年を最高な形で締めくくる事が出来て非常に嬉しく思っています。
(1ヒート目は津田選手を抜かなかったのか?抜けなかったのか?)
抜かなかったです。ウィークを通して自分の使用していたタイヤが寒くなってくるとグリップが悪くなってスピンさせる状況だったんで、タイヤを温存して後ろをブロックしつつ後5周で仕掛けようと思っていました。
その矢先の赤旗中断だったので、こういう展開も予想してもっと早いうちに仕掛けておけばよかったかと言うのが反省点でもあります。
結果2ヒート目7周で勝つことができましたが、もし仮に15周のレースで抜かなかったとは言えラスト5周で抜く事は考えていました。
(2ヒート目の6周で5秒台が出てましたがレースでも5秒台は狙っていたタイムですか?)
予選の方式も6周フルアタックだったりだとか、40分の走行で6秒ラップを続けて5秒台が何回出せるかとかやっていて、その中でも狙っていた訳じゃないけどリズムを崩さない様に走った結果で5秒台が出せたと思います。
あと、余談ですが僕はウィークを通してリードしていてタイムが速いとは言われていましたが、レースになってみたら他のライダーも6秒台で走れる訳だから決してレベルに差があるわけじゃないと思います。
ライダーのポテンシャルは高いので他の選手もやれば出来るんだから、もっとウィークに入った時にやるべき事や目標設定を高くして欲しいと思います。
津田拓也(ヨシムラスズキシェルアドバンス)
レース1、2と中須賀さんがすごく強くて、ある程度挑む事はできたのですが、結局負けてしまったので、それを踏まえた上で来年もう一度自分をレベルアップしてしっかり勝てる様にしたいと思います。
レース2の赤旗前はリードはしていたけど最後まで逃げきれるとは思っていなくて後ろから突かれているのもわかっていたし自分自身も余裕もそれほどなかったですし、いつ前に出られてもついて行ける様に考えて走るつもりでいましたが、赤旗になってしまって残念ではありました。
レースが再開された時は寒くて暗くて雰囲気も良くなかったんですが、中須賀さんの後ろを走った時はオイル処理の通過の仕方とかとても上手くて僕にはまだまだそういう事も出来ていない部分も勉強できたので来年に活かしたいと思います。
渡辺一樹(Team GREEN)
表彰台自体が久々だったので純粋に嬉しいです。
前回の岡山は足の怪我でリズムを崩してつらい状況で走ったので鈴鹿でリズムを取り戻すことが出来ました。
自分はまだちゃんと乗れるんだと確認できてホッとしました。赤旗中断で仕切りなおした事で2ヒート目はリラックスして走る事ができたのでホールショットも取れましたし、リセットしたおかげで集中して走り3位が取れたのかなと思います。
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