【SF】2015最終戦鈴鹿:Race2は山本尚貴が待望の今季初優勝!チャンピオンは石浦宏明が獲得!

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 2015年の全日本選手権スーパーフォーミュラ最終戦鈴鹿。チャンピオンをかけたRace2がスタートした。

 Race1同様に雨の中でのレースとなったが、通常通りスタンディングスタートに。フォーメーションラップを終え、レッドシグナルが点灯していくが、4つ目がついたところで急きょディレイに。5番手スタートだった小林可夢偉(No.8 KYGNUS SUNOCO TeamLeMans)のフロントブレーキから炎が上がって、それが原因でのディレイとなった。これで可夢偉は最後尾に回ることになる。

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 仕切り直しで行われたスタート。ポールポジションの山本尚貴(No.16 TEAM無限)が好ダッシュをみせる一方、2番手のアンドレ・ロッテラー(No.36 PETRONAS TEAM TOM’S)が大きく出遅れてしまう。代わりに4番手の中嶋一貴(No.1 PETRONAS TEAM TOM’S)が1コーナーが雨でもロケットスタートを決め両者が並んで1コーナーへ。今季初優勝のために何としても守りたかったという山本の気迫が勝り、ホールショットを奪った。

 その後は、力強いペースで後続を引き離す走りを披露。今シーズンはウエットコンディションが苦手だった16号車ではあるが、Race2に向けたセッティング変更が上手く噛み合い、山本も集中して一つ一つのコーナーを攻めていった。2番手の一貴は逆転チャンピオンのためには、まず優勝が絶対条件。しかし山本のハイペースについていけず、中盤では5秒のギャップを築かれてしまった。

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 一方、8位以内に入れば初タイトルが決まる石浦宏明(No.38 P.MU/CERUMO・INGING)。7番手スタートだったが、スタート前の可夢偉の後退に加え、野尻智紀(No.40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトラブルでガレージイン。さらに12周目にはロッテラーもトラブルでストップするなど、石浦の前方にいたライバルが次々と脱落。労せずして4番手に浮上。後続でもバトル中の接触があり後退するなど、後半は雨の難しいコンディションで単独走行という好条件を得た。

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 結局、上位陣はこう着状態のままファイナルラップへ。これまで雨では強さを発揮できなかった山本が最後まで安定した走りをみせ、そのままトップチェッカー。2013年の最終戦Race1以来となる通算2勝目、そして自身にとってもホンダ勢にとっても待望の初優勝をもたらした。2位には一貴、3位にはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(No.19 Lenovo TEAM IMPUL)が続いた。

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 そして、4位には石浦がそのままチェッカーを受け、悲願の初チャンピオンを獲得。レース後、笑顔でメカニック一人ひとりとがっちり握手している姿が印象的だった。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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