F1にパワーユニットサプライヤーとして携わっているルノーは3日、現在のロータスF1チームを買収して2016年のF1世界選手権にワークス体制で参戦することを正式発表した。
1977年の初参戦以降、通算35勝を挙げ2度のコンストラクターズチャンピオン(エンジンサプライヤーとしての成績を除く)を獲得。日本のF1ファンの間ではマイルドセブンカラーのマシンが印象に残っているという方も多いだろう。
2011年いっぱいでチームとしての活動から一旦離れ、1990年代から実績のあるエンジンサプライヤーとしての活動に専念。最近では2010年から4年連続でレッドブル・レーシングと組んでコンストラクターズタイトルを4度獲得。もちろんセバスチャン・ベッテルの史上最年少4連覇にも貢献した。
しかし、2014年から「パワーユニット規定」に変わってからは低迷。2年間でわずか3勝。今年はついに未勝利に終わってしまった。これが原因でレッドブルとは一時喧嘩別れにまで発展。そのまま撤退という噂も流れていた。
ルノーのカルロス・ゴーンCEOは「「ルノーには2つの選択肢しかなかった。100%ルノーとしてカムバックするか撤退か。様々な協議の結果、我々は2016年にF1世界選手権にチームとして復帰することを決めた」とコメント。とは言いつつ「結果を出すには3年はかかるだろう」と慎重な見方も示しており、長期的に再びフランスの名門メーカーをチャンピオンに導くプロジェクトであることも明らかにした。
なおドライバーについては、ロマン・グロージャンの離脱がすでに決定しており、ゴーン社長も「一度見直しをする」と明言。ロータスとして2016年もパストール・マルドナードの続投は決まっていたが、これも今後は変更があるかもしれない。
いずれにしても、来年はF1界で慣れ親しまれ、数々の名勝負と栄光を作り上げてきたルノーワークスがグリッドに帰ってくることになる。
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