【INDY】佐藤琢磨、来季もAJフォイト・レーシングで決定!体制強化し“勝てるチーム”へ

©INDY CAR
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 アメリカのインディカー・シリーズに参戦するAJフォイト・レーシングが16日、2016年シーズンの体制発表を行い、佐藤琢磨が来年も同チームで戦うことが正式発表された。

 今年はチームとしては2002年以来となる2台体制で臨んだAJフォイト・レーシング。琢磨自身も第14戦ミッドオハイオでインディ通算100戦目を迎えた。しかし全体的にパフォーマンス不足に悩まされ、予選・決勝ともに一歩及ばないという悔しいレースが続いた。そんな中でも琢磨は少ないチャンスを掴みとっていき第8戦デトロイトで約2年ぶりとなる表彰台を獲得。シリーズランキングは15位だった。

 来季もチームメイトはジャック・ホークスワースで2台体制。さらにチームを率いるラリー・フォイトは“勝てるチーム”にするべくチーム体制を強化。新たにアドレッティ・オートスポーツからジョージ・クロッツが監督として加入。ドン・ハリディがテクニカルディレクターに就任することに。ラリー・フォイトは引き続きチーム会長として携わっていくことになる。

 フォイトは今季の苦戦を踏まえ「チームのパフォーマンスをより安定させるための重要なステップ」とチームリリースでコメント。来年は勝負の年になるだろうと語った。

 「彼らが来年もチームに留まってくれたことを嬉しく思う。このシーズンオフに我々は全ての要素をあるべき位置に配置することで、レースに勝つだけではなく、チャンピオンを狙えるチームに育てあげていくつもりだ。弱点だった部分を強化することで、来シーズンのマシンは非常にコンペティティブになるだろう」

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 また琢磨は「来年もAJフォイト・レーシングで走れるのは本当に光栄なことです。最初の年としては素晴らしいシーズンだったと思います。完璧な2カー体制をすぐに構築できなかったのは事実ですが、そのいっぽうでたくさんのことを学びました。それは1日で成し遂げられるようなものではありませんが、僕たちは諦めることなく作業を続け、その結果として得られたものをとても嬉しく思っています。ジャックと僕の関係はとても良好で、いつもふたりで力を合わせています。これは様々な領域の助けとなっているので、今後もチームの実力を養っていくためにはこれ以外に方法がないと考えています」と述べた。

2016年のインディカー・シリーズは3月13日にSt.ピーターズバーグで開幕。来季は琢磨にとって2度目となるインディでの勝利が観られるか?彼の活躍から目が離せない。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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