【ビギナー観戦塾】面白そうでややこしい?2016年のF1タイヤルール

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

©Pirelli
©Pirelli

いつもビギナー観戦塾をご覧いただきありがとうございます。

いよいよ今年もF1開幕まで数日と迫ってきました!今年はハースF1が増えて11チーム22台。2年目となるマクラーレン・ホンダにも期待が高まります。

そんな中、毎年のことながら…。色々とレギュレーション変更がある2016シーズン。特に大きく変わるのがタイヤに関するルール。これまでの報道を見ていると、「戦略が増えて面白くなりますよー!」と言っている反面で、「ややこしい」という意見もあるタイヤルール。

今回のビギナー観戦塾では、その2016F1タイヤルールについてご紹介していこうと思います。

※注意!※
今回の記事は3月1日時点で公表されているレギュレーションをもとに作成しています。3月4日に予選フォーマット変更が正式決定したことにより、Q3進出台数が変わりました。これにより、タイヤルールも一部変更になるかもしれません。

©Pirelli
©Pirelli

【ステップ1:新らしく“ウルトラソフトタイヤ”が増えました!】
すでにバルセロナテストでも登場していますが、今年はピレリが年間を通して用意するドライタイヤが4種類から5種類に変更になりました。

2016F1タイヤ説明.001

これまでのスーパーソフト(赤)、ソフト(黄)、ミディアム(白)、ハード(オレンジ)に加えて、ウルトラソフト(紫)が追加!2016年はドライ5種類、レイン2種類となります。ウルトラソフトは、位置付けとしては名前の通りスーパーソフトよりもさらに柔らかいコンパウンドとなります。実戦初登場はカナダGPです!

2016F1タイヤ説明.002

【ステップ2:1レースで使えるドライタイヤは3種類になりました!】
ここからが今年大きく変わるポイント。これまで1レースで使えるドライタイヤはピレリが全種類の中からノミネートして持ち込む2種類でした。これが今年は3種類に増えます!全てピレリ側がレースごとにコンパウンドを選びます。ちなみに開幕戦オーストラリアGPで見ると、3日間で使えるのがミディアム、ソフト、スーパーソフトです。決勝での使用義務については後でご紹介いたします。

©Pirelli
©Pirelli

【ステップ3:各自が自由に持ち込みタイヤを選べるようになりました!】
今年大きく変わるポイントその2!これまでは「プライム○セット、オプション○セット」と全車に配られるタイヤのセット数が決まっていましたが、今年はある条件範囲ないであればドライバーごとに持ち込むタイヤの組み合わせを自由に選べることになりました!

具体的にはこちら。なお、自由選択枠は事前申請が必要(申請を受けてピレリが各レースのタイヤを用意するから)です。もし申請期限に間に合わなかった場合は、ピレリ側で均等に用意されることになります。。

2016F1タイヤ説明.003

まず1人あたりが1レースで使えるドライタイヤは13セット。このうちピレリ側が全車統一用として3セットを選びます(基本は各種類1セットずつ)。残る10セットは、各レースでノミネートされた3コンパウンド内であれば自由。10セット全部を1種類のタイヤにするもよし、均等に持ち込むもよし…

これにより、さらにドライバーやチームごとに予選や決勝に向けて持っているタイヤがバラバラになり、それぞれの戦略で勝負ができることになります。逆に各人バラバラのため誰がどのタイヤを持っているのか把握が難しくなりますが、そういったところを「ワクワク感」として捉えるのも、良いかもしれませんね!

2016開幕戦オーストラリアGPのタイヤ振り分け一覧

【ステップ4:ここがヤヤコシイ!予選、決勝のタイヤ使用ルール】
そして、一番ややこしいのが、タイヤの使用ルールです。昨年同様、フリー走行終わりのタイミングでタイヤを返却しなければいけないルールが今年もあります。それをまとめたのがこちら。。。

2016F1タイヤ説明.004

基本的に返却しなければいけないのは自由選択枠の10セットの中からになります。これで予選開始時に手元にあるのは自由選択枠の4セットとピレリ枠の3セット。ただしピレリ枠は2セットが決勝しか使えないもので、残る一番柔らかいコンパウンドは予選Q3専用タイヤ(Q3で使用した場合は返却)となります。

2016F1タイヤ説明.005

これらのタイヤで予選と決勝を乗り切らなければいけないので、どのコンパウンドを何セット残すか?これも各チーム・ドライバーの戦略次第となってくるのです。

2016開幕戦オーストラリアGPのタイヤ振り分け一覧

ちなみにトップ10のドライバーは予選Q2でベストタイムを記録したタイヤで決勝はスタートとなります。もしQ2までで脱落した場合はQ3専用タイヤも決勝で使用できます。

そして決勝中にはピレリ側で選択された決勝用タイヤ2セット(オーストラリアGPだとミディアムとソフト)のうち、どちらか1セットは必ず使用。さらに2種類以上のドライタイヤを使用しなければならないことになっています。

この辺も、レギュレーションでは明確になっていない部分もあるので、やはり実際に始まってみないとどのように運用されていくのかが見えてこない部分もあります。

©Pirelli ©Pirelli
©Pirelli

いかがだったでしょうか?
多分、この説明でも「???」となっている方が多数だと思います。。。
正直ややこしいルールです(苦笑)

正直、開幕して各チームがどんな戦略を立ててくるか、どんなレース運びをするかで今回のルールが分かってくるようになるのではないかと思います。ざっくりとした説明になってしまいましたが、是非2016シーズンの観戦にお役立てください!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

この著者の最新の記事

関連記事

おすすめ記事

  1. 2017-9-17

    【2017F1日本GP】ドライバー・チームのInstagramアカウント一覧

    ドライバー、チームのInstagramアカウントをまとめてみました。 一昨年頃からドライバー、…

最近の記事

  1. 8日に決勝レースが行われた2017F1日本グランプリ。決勝日は68,000人が来場。3日間の…
  2. 鈴鹿サーキットで行なわれている2017F1日本グランプリ。昨日から降っていた雨は午前中も続い…
  3. 鈴鹿サーキットで行なわれている2017F1日本グランプリ。6日(金)のフリー走行にはあいにく…
  4. [table id=79 /]…
  5. いよいよレースウィークが開幕した。 朝早くから多くのファンが来場し、9時00分から始まった…

カテゴリー

SPECIAL SITE

*

*

*

*

ページ上部へ戻る