【SF】2016第1戦鈴鹿:Q1から波乱続きの公式予選を山本尚貴が制する

©KANSENZYUKU

 2016年の全日本スーパーフォーミュラ選手権の第1戦鈴鹿の公式予選が23日、鈴鹿サーキットで行われ、山本尚貴(TEAM無限)がポールポジションを獲得した。

 ヨコハマタイヤに変わって初の公式予選。Q1から予想以上に波乱の展開が待ち受けていた。1回目は通常通りユーズドタイヤでタイムアタック。残り6分になってから新品タイヤに履き替え2回目のアタック合戦が始まった。しかし、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がアタック中にダンロップでスピン。ダートにマシンを止めてしまう。これで赤旗が出されセッションは中断された。

 予選での限界ギリギリのアタックは各ドライバーともに今回が初めて。その中で2010年王者のオリベイラがまさかの形でQ1敗退を喫した。

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 残り3分まで時間が戻され、セッション再開。ところが今度はウィリアム・ブラー(KONDO RACING)がスプーンでスピン。ここで黄旗区間になったタイミングで石浦宏明(P.MU CERUMO/INGING)と中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)が区間ベストをマーク。ルール上、黄旗区間でベストタイム更新した場合、該当タイムは抹消となるため、2人とも上位タイムをマークしていたが、タイム抹消によりまさかのQ1ノックアウトとなってしまった。

 続くQ2では、なんと中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がスプーンでスピン。ここでも残り1分で赤旗となってしまう。この時点で14人中6人しかタイム計測を終えておらず、セッション再開後はまたしても1アタック勝負になり目まぐるしく順位が入れ替わるが、ここでアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)がノックアウト。昨年の第2戦岡山以来、名門トムスがQ2までで全滅した。

 大波乱の予選を制したのは、逆に今週末は不調だった山本。予選Q1の2回目アタック時に新品タイヤを投入。ここで手応えをつかみQ1をトップ通過。それ以降は他を圧倒する走りを見せQ2でもトップ。最終Q3も完璧にまとめ上げ1分37秒459を記録。通算8回目、そしてヨコハマタイヤになって初めてのポールポジションを獲得した。

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 2番手には国本雄資(P.MU CERUMO/INGING)、3番手にはルーキーの関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が続いた。

 注目のストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は順調にQ3へ進出。チームメイトの野尻智紀も上回り4番手につけた。2年目を迎えた小林可夢偉(SUNOCO TeamLeMans)はマシンの手応えがあったもののQ3で痛恨のミス。タイムが伸びず8番手に終わった。

 3月のテストからタイヤメーカーが変わったこともあり、良いセッティングが見つからず苦しんでいた山本。「Q1の途中で手応えをつかんで以降、一気に流れが変わりました。最後まで諦めずに色々考えてくれた阿部エンジニアと一生懸命働いてくれたチームのみんなに感謝しています」とコメントしていた。

 注目の決勝レースは24日、15時15分からスタート。予選同様に予想不可能なレース展開が待ち受けていそうだ。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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