【SF】2016第3戦富士:ストフェル・バンドーンが魅せた!雨の富士で初ポールポジション!

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2016年の全日本スーパーフォーミュラ選手権の第3戦富士の公式予選が、富士スピードウェイで開催された。

予選直前は雨も止み、ドライコンディションになり始めていた路面だったが、Q1開始直前になって再び雨。結局ウエット宣言が出されて、全車がレインタイヤでコースインした。

通常通り20分間で行われた予選Q1。ここで速さを見せたのがストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。今週末、ここ富士を走るのが初めてというにも関わらず、序盤から好タイムを連発し、最終的なベストは1分43秒343となりQ1を突破。一方、雨の路面にこれまで上位に食い込んできたドライバーが苦戦。バンドーンのチームメイトである野尻智紀は18番手でQ1敗退。また小暮卓史(DRAGO CORSE)もQ1で姿を消した。

続くQ2からは7分間のセッション。20分予選だったQ1と比べると半分以下の時間になるため、少しでもタイヤを温める時間を作ろうと開始前から各車がピット出口に群がった。このセッションで速さをみせたのは石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)。雨が止んで路面の水の量も減り始めていた事からタイムが向上。1分42秒833までタイムを伸ばし、バンドーンは3番手で今季2回目となるQ3へ進出した。また今季は開幕前のテストから速さを見せていたNAKAJIMA RACINGの中嶋大祐、ベルトラン・バケットも揃ってQ3へ進出。開幕2戦はQ3行きを逃していた名門トムスの2台も最後のアタックでタイムを伸ばし、中嶋一貴とアンドレ・ロッテラーがともにQ3へ駒を進めた。

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その一方でランキング首位の山本尚貴(TEAM無限)はタイムを伸ばす事ができず14位でQ2敗退。また朝のフリー走行では速さをみせていた小林可夢偉(SUNOCO TeamLeMans)も、乾き始めた路面で上手くタイムを伸ばせず、わずか0.055秒差の9位でノックアウト。また開幕2戦連続でQ3に名を連ねていた国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)も、ここで脱落となった。

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そして、最終のQ3。路面状況は刻々と変わる中、各ドライバーがトップタイムを更新。その中で渾身のアタックをみせたのが、バンドーンだ。最後のアタックで1分40秒778をマーク。トップに浮上した。このまま初ポールかと思われたが、チェッカーフラッグ直前にもう1周アタックラップに入った石浦がセクター2までベストタイムを更新。最後の大逆転かとファンも注目したが、0.3秒届かず2番手に。バンドーンがSF参戦3戦目で初のポールポジションを獲得。ここ数年は経験が重視されると言われているスーパーフォーミュラでは異例の早さでの初PP。さすが昨年のGP2王者という走りを見せた。

2位には石浦。3位には昨年の富士を制したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が続いた。

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本来はパルクフェルメで止まるはずだったが、うっかりと通り過ぎてしまい自チームのピットへ。そこで出迎えたのが村岡監督。マシンを降りたバンドーンとがっちり握手し喜んでいた。バンドーンは「富士はヨーロッパに似ている印象だったらか、すぐに馴染めた。最後はギャンブルに出るような形でタイヤを選択し攻めていったけど、良いラインを見つける事ができた。嬉しいよ」と語っていた。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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