【SGT】2016第5戦富士:5月のリベンジ!No.12カルソニックIMPUL GT-Rが今季初優勝!

©S.Nakagawa
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2016年のSUPER GT第5戦富士の決勝レースが7日、富士スピードウェイで開催され、No.12カルソニックIMPUL GT-Rが今季初優勝を飾った。

朝は比較的過ごしやすい天気だったが、決勝スタート時刻が近づくにつれて温度が上昇。気温33度、路面温度49度と昨日の予選を上回るなかでレースがスタートした。

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ポールポジションは12号車。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが1周目から力強い走りを披露。2番手のNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲)に対してリードを広げていく。

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またランキング首位のNo.1MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)は84kgという重いウェイトハンデの中、どんなペースで走るのかに注目が集まったが、トップ2台には食らい付けないもののしっかり3番手をキープ。4番手のKEIHIN NSX CONCEPT-GT(小暮卓史)の猛追を振り切りながら周回を重ねた。その後方ではトラブルで脱落していくマシンも相次ぐ中、No.100RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴)も5番手へ浮上し、2台の争いに加わった。

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さらにバトルも激化していきそうに思われた19周目、GT300クラスのNo.22アールキューズSLS AMG GT3が接触の影響でフロントボンネットが飛んでしまいコース上に落下。これを回収するためセーフティカーが導入された。

オリベイラは、ここまで築いた5秒が台無しになってしまったが、25周目にレースが再開されると再び集中した走りをみせ2.5秒近いリードを築く。しかし追いかける本山もセーフティカーで縮まった差を生かすべく猛追。序盤よりさらに白熱した攻防戦が続いた。

一方の3番手争いはレース再開直後に100号車の山本が17号車をかわし4番手へ。その後のピットストップでも迅速な作業をみせ、1号車も逆転した。

トップを争う2台は46号車が32周終わりにピットインし千代勝正に交替。12号車が33周終わりに安田裕信に交替した。後半も2人のバトルが期待されたが、34周目に一瞬息を飲むアクシデントが発生する。

1コーナーで千代がコースオフ。スポードを落とさないままタイヤバリアに激突したのは、幸い千代は無事で自力でマシンを降りたが、あまりのインパクトだっただけにファンも心配そうだった。

これで一気に楽になった12号車。安田が快調なペースでGT300のマシンを次々とパス。同じ場所で開催された第2戦富士の終盤に起きた悲劇を振り払うかのように着実に周回を重ねた。

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上位争いが落ち着き始めた中、サーキットに詰めかけたファンの注目を集めたのが、2位争い。100号車の伊沢拓也と17号車の塚越広大とのバトル。塚越が少しずつ近づき残り20周を切ったところで完全に背後へ。メインストレートでスリップストリームを使って並びかけるが、伊沢は徹底的にインを抑え前に行かせない。すると塚越は最終コーナーからアプローチを変えて、今度はインの少ないスペースに飛び込んでいく。50周目に一度は前に出たが、少し行き過ぎてしまい攻略ならず。それでも諦めずに再びトライし、ついに51周目に2番手を勝ち取った。

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その間に4番手を走っていた1号車も追いつき、終盤になって蓋たい3台によるバトルが白熱。特に1号車は0.3秒差まで追い詰めたが、結局順位を入れ替えることはできなかった。

終盤は後続のバトルも白熱したため、ほとんど映像に映らなかったが、12号車が結局25秒もの大差をつけチェッカーフラッグ。待望の今季初優勝を飾った。

2位には17号車、3位には100号車が入り序盤戦苦しんだホンダ勢が表彰台を2枠抑える活躍。また予選から思わぬ苦戦を強いられたレクサス勢だが、決勝ではしっかり追い上げNo.36au TOM’S RC Fの5位が最高となった。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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