【SF】2016第5戦岡山:レース1決勝はバンドーンが完璧なレース運びでSF初優勝!

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

2016年のスーパーフォーミュラ第5戦岡山。2レース制で行われるうちのレース1決勝が10日に行われ、ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がSF参戦5レース目で初優勝を飾った。

SFでは初めてとなる土曜日の決勝レース。舞台となる岡山国際サーキットは残暑厳しい暑さとなり、気温32度、路面温度42度と第4戦もてぎと同じようなコンディションになった。

ポールポジションを獲得したのは中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)。マシンの調子もよく、このままポール・トゥ・ウィンかと思われたが、フォーメーションラップ終わりでまさかのミスを犯してしまう。

©T.Yoshita/KANSENZYUKU ©T.Yoshita/KANSENZYUKU

本来、止まらなければいけないグリッドを越えてしまい、通常はSUPER GT用で使われるダミーグリッドに停車。ここでスタートディレイの通達がでるのだが、もう一度全車がフォーメーションラップに出るハプニングもあり、結局計2周したところで再びスタート手順やり直しとなった。

これらの原因を作った一貴が最後尾に回されることになり、国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)とバンドーンが実質的なフロントローとなって仕切り直しのスタートが切られた。

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

すると好ダッシュをみせたのはバンドーン。国本を抜き去りトップで1コーナーを通過。さらに3番手にはナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TeamLeMans)が続く展開となった。

一方、最後尾に回った一貴は順調に順位を上げるも、スタート直後の接触でテールランプを破損。オレンジディスク旗が振られてピットインし、ガレージで修復。その後戦列に復帰してファステストラップを記録したが、トップから6周遅れという悔しいレースになってしまった。

スタートでトップに立って以降、序盤から好ペースを維持していたバンドーン。一時は国本に対し5秒のリードを築き、終盤は少しペースを緩めるほどの余裕ぶり。そのままトップでチェッカーを受け、待望のSF初優勝となった。2位には国本が入り、これでランキング首位に浮上。3位のカーティケヤンは昨年開幕戦の鈴鹿以来、今季初の表彰台を獲得した。

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

ちょうど、先週に2017年のマクラーレン・ホンダレギュラーシートが正式に決まったバンドーン。それに華を添える見事な初優勝となった。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


おすすめ記事

  1. 2019-2-23

    【2019F1日本GP】F1日本グランプリ 民間駐車場予約開始!

    2019年10月に開催されるF1日本グランプリの民間駐車場の予約が早くも始まった! 場所は、鈴鹿…
  2. 2019-5-12

    【2019F1日本GP】2019日本GP期間中のキャンプサイト予約受付が5月16日(木)9時からスタート

    5月19日(日)の観戦券販売開始に先立ち、レースウィーク中に利用できるキャンプサイトの予約受付が…

最近の記事

  1. ©️GTA 2024シーズンのAUTOBACS SUPER GT Rd.3『S…
  2. SUPER GT Rd.2 富士スピードウェイ
    Rino Onodera 2024年シーズンのAUTOBACS SUPER GT Rd.2『…
  3. Rino Onodera 2024年 AUTOBACS SUPER GT Rd.1『OKAY…
  4. Rino Onodera いよいよ、2024年シーズンのSUPER GT開幕戦が4月13〜1…
  5. 画像:鈴鹿サーキット いよいよ2024年のF1日本グランプリ開催が近づいてきました。例年より…

カテゴリー

アーカイブ

SPECIAL SITE

*

*

ページ上部へ戻る