【SF】2016第7戦鈴鹿:大波乱のRace2はバンドーンが優勝!国本が初チャンピオンを獲得

©KANSENZYUKU

2016年のスーパーフォーミュラ最終戦鈴鹿。チャンピオンがかかった注目のRace2は今シーズンを象徴するような大混戦と波乱に満ちた展開になった。

Race1を終えて国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が31.5ポイントとなり暫定首位。Race2も3番手スタートのため、かなり有利な状況となった。一方追いかける立場となった関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)の3人は、逆転のためには勝つしかない状況。それでもRace2の時点で4人がチャンピオン獲得の可能性を残しているという、史上稀に見る最終決戦となった。

©KANSENZYUKU

気温22度、路面温度28度の中で始まったRace2。ポールポジションは今回も石浦で、午前中のRace1でうまくいかなかったスタートを今度はしっかり決めるが、2番手スタートのストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)のダッシュが勝っておりトップで1コーナーへ。一方の国本は出遅れてしまい6番手に脱落してしまった。

今回はタイヤ交換義務が設けられており、1周目から中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)をはじめ数台がピットイン。早くもタイヤ交換をすませ、ポジションアップを目指した。

©KANSENZYUKU

トップ争いは序盤からバンドーンと石浦の一騎打ちとなり、2台が逃げていく展開に。16周を終えたところで同時にピットインしタイヤ交換。結局順位を入れ替えることなく、また先にピットを終えていたメンバーよりも前でコースに復帰。後半スティントも相変わらずの白熱したバトルとなった。

©KANSENZYUKU

序盤は後ろに下がって苦しいレース展開になった国本は逆に終盤までピットを引っ張る作戦にでて、後続とのリードを広げようとしたが、24周目のスプーンコーナーで伊沢拓也(REAL RACING)がコースオフし、セーフティカーが導入される。なお、鈴鹿サーキットでは今回から新型NSXのセーフティカーが導入。早速出動となり、各マシンを先導していた。

これで国本の作戦が裏目に出たかと思われたが、ちょうどピットもスタンバイをしていたところで、その周終わりにピットイン。7番手でのコース復帰となった。

T.Yoshita©KANSENZYUKU

27周目からレースが再開されるが、今度は山本が最終コーナーでスピンしスポンジバリアにクラッシュ。幸いダメージは少なく、自力でマシンを降りて無事だったが、すぐに2度目のセーフティーとなった。これまでは一つの戦略だった1周目のタイヤ交換も、今回はあまり効果が得られなかった模様で、同じ作戦をとった一貴も後半は苦しいレース展開を強いられていた。

T.Yoshita©KANSENZYUKU

そして、このセーフティカーが終盤戦での大きなドラマを生むことになる。残り4周でレースが再開されると、一瞬の隙をついた3番手のロッテラーが石浦に仕掛け1コーナーでオーバーテイク。2番手を手に入れる。Race1での2位フィニッシュにより彼も逆転タイトルの可能性を残しており、このままバンドーンも攻略すれば、自身2度目のタイトル決定。抜きどころは少ない鈴鹿だが、最後のチャンスにかけて全開でプッシュ。ファイナルラップでは0.9秒後方まで迫った。

©KANSENZYUKU

しかし、バンドーンも序盤から温存してきたオーバーテイクシステムを使って振り切り、そのままチェッカーフラッグ。SFでの最後のレースを見事勝利で終えた。2位にはロッテラー、3位には石浦が続いた。

©KANSENZYUKU

そして国本は最終的に6位となったが、ポイントリーダーの座を守りきり悲願の初チャンピオンを獲得。週末は険しい表情ばかりだったが、パルクフェルメでは今季一番の笑顔を見せていた。

©KANSENZYUKU

またチームタイトルはセルモ・インギングが獲得。今季は2台とも好調でダブルタイトル獲得となった。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


おすすめ記事

  1. 2019-5-12

    【2019F1日本GP】2019日本GP期間中のキャンプサイト予約受付が5月16日(木)9時からスタート

    5月19日(日)の観戦券販売開始に先立ち、レースウィーク中に利用できるキャンプサイトの予約受付が…
  2. 2019-2-23

    【2019F1日本GP】F1日本グランプリ 民間駐車場予約開始!

    2019年10月に開催されるF1日本グランプリの民間駐車場の予約が早くも始まった! 場所は、鈴鹿…

最近の記事

  1. ©️GTA 2024シーズンのAUTOBACS SUPER GT Rd.3『S…
  2. SUPER GT Rd.2 富士スピードウェイ
    Rino Onodera 2024年シーズンのAUTOBACS SUPER GT Rd.2『…
  3. Rino Onodera 2024年 AUTOBACS SUPER GT Rd.1『OKAY…
  4. Rino Onodera いよいよ、2024年シーズンのSUPER GT開幕戦が4月13〜1…
  5. 画像:鈴鹿サーキット いよいよ2024年のF1日本グランプリ開催が近づいてきました。例年より…

カテゴリー

アーカイブ

SPECIAL SITE

*

*

ページ上部へ戻る