【SGT】2017第6戦鈴鹿:GT500は24号車GT-Rが今季初PP!GT300は山下健太が驚速ラップをマーク!

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2017年のスーパーGT第6戦鈴鹿1000kmが26日に開幕。鈴鹿サーキットでは公式予選が行われ、GT500クラスはNo.24フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R、GT300クラスはNo.25VivaC 86 MCがポールポジションを獲得した。

今年で46回目を迎える伝統の鈴鹿1000kmだが、来年から新しく「鈴鹿10時間耐久レース」を開催するのに伴い、鈴鹿1000kmはこれで見納めとなる。

また今回は、2009年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトンがNo.16MOTUL MUGEN NSX-GTからスポット参戦。ル・マン24時間の予選でコースレコードを叩き出した小林可夢偉もNo.19WedsSport ADVAN LC500からスポット参戦するという超豪華メンバー。そしてなにより鈴鹿1000kmが最後ということもあり、指定席券やパドック、ホスピタリティパスは完売。予選からグランドスタンドは満員になるなど、今まで以上に盛り上がった1日となった。

GT500クラスでは、予選Q1になんとバトンが登場。手塚監督も前々から彼の予選起用を示唆しており、アタックを任せても問題ないパフォーマンスだと語っていた。

今まではテストということもあり、リラックスした表情が見られていたバトンだが、公式戦のレースウィークとなると表情は一変。初めてのスーパーGTの予選ということもあってかナーバスな表情を見せていた。

各車が続々とコースインしていく中、残り7分20秒でピットを離れ、タイムアタックを開始。途中までは上位も狙える区間タイムをマークしていたが、デグナーカーブでアタックをしていない他車に引っかかってしまいタイムロス。結果的に、0.089秒差で9番手となりQ2進出を逃してしまった。

「あのトラフィックがなければ、Q2には行けた」と悔しそうな表情をみせていたが、明日に向けては精一杯頑張ると意気込んでいた。

注目のポールポジション争いは、シリーズ第6戦ということもあり、ウェイトが軽いチームが上位にランクイン。その中でも圧巻の走りをみせたのがNo.24フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ。従来のコースレコードを0.4秒上回る1分47秒074を記録。今季初のポールポジションを獲得した。2番手には19号車、3番手にはNo.17KEIHIN NSX-GTが続いた。

オリベイラにとっては昨年の第5戦富士以来、また佐々木はGT500初のポールポジションに。そしてKONDO RACINGにとっては、先週のスーパーフォーミュラ第4戦に続いて、2週連続でポールポジション。近藤真彦監督も笑顔で2人のドライバーと喜びを分かち合っていた。

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GT300クラスは、ここ鈴鹿を得意としている86マザーシャシー勢が強さを発揮。Q1ではNo.5マッハ車検 MC86 GTNET(坂口夏月)がトップタイムで通過。Q2では、昨年ここでポールポジションを獲得したNo.18UPGARAGE BANDOH 86(中山友貴)がコースレコードに迫るタイムを記録するが、それを上回ったのが25号車の山下健太。82kgものウェイトハンデがあるにも関わらず、ライバルたちに0.5秒近い差をつける1分57秒543と驚速タイムをマーク。コースレコードを更新し、チームとしては今季3度目ポールポジションを獲得した。

また山下は、先週のスーパーフォーミュラ第4戦でもポールポジションを獲得しているため、こちらも2週連続ポール。ライバルを大きく引き離しての結果だったということもあり、マシンを終えると笑顔が絶えなかった。2番手には18号車、3番手には5号車が続いた。

注目の鈴鹿1000km決勝は27日(日)12時30分にスタート予定。最後の173周に及ぶバトルが、始まる。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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