2012年のSUPER GTシリーズ第3戦がマレーシアのセパンインターナショナルサーキットで開幕。9日(土)に公式予選が行われ、GT500クラスはNo.18ウイダーHSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム)が昨年に引き続き、セパン戦でポールポジションを獲得した。
気温31℃、路面温度44℃と灼熱のマレーシアらしいコンディションでスタートした公式予選。今回はQ1で勝ちあがった上位10台によるスーパーラップでポールポジションが争われた。予選Q1を9位で通過し、スーパーラップは2番目の出走となったウイダーHSV-010は小暮卓史がアタックを担当。いきなり1分55秒321を記録し暫定トップ。この後に出走するマシンを結果を待つ。
しかし、どのドライバーも小暮のタイムを破る事が出来ず、18号車がトップのまま最終出走のZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平)が登場。エース立川祐路がアタックを担当し、途中まではベストタイムを更新するペースだったが、終盤でタイムロスしてしまい1分55秒503で2位タイムとなった。なお、3位にはMOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ミハエル・クルム)が入り、ホンダ・レクサス・ニッサンの3メーカーが上位に均等に食い込んできた。
GT300クラスは今回も大混戦。前回富士ではアクシデントにより予選に出走できなかったGSR ProjectMirai BMW(番場琢/佐々木雅弘)が初のスーパーラップ進出を果たすなど、FIA-GT3車両が今回も主役となった。その中でも圧倒的な速さをみせたのがNo.33HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢)。2位以下に対し1秒以上の差をつけ、さらにコースレコードも更新して今季初ポールを獲得した。2位にはJLOCランボルギーニGT3(山西康司/山内英輝)、3位にはENDLESS TAISAN 911(峰尾恭輔/横溝直輝)が入った。
日本車勢では、S Road NDDP NISMO GT-R(関口雄飛/千代勝正)が6位で最高。JAF-GT車両としては8位にapr HASEPRO PRIUS GT(新田守男/嵯峨宏紀)、10位にエヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電(高橋一穂/加藤寛規)が食い込み、こちらも決勝での追い上げに期待がかかる。
注目の決勝レースは日本時間の10日(日)17時00分からスタート。現地時間でも16時00分スタートといつもより遅い時間でのレースとなり、東南アジア特有のスコールが起きる可能性もある。昨年、特にGT500はウイダーHSV-010のワンサイドゲームになったが、今年は果たしてどんなドラマが待っているのか?非常に楽しみにな1戦になりそうだ。
『記事:吉田 知弘』
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