【F1】第8戦ヨーロッパGP(予選):ベッテルが今季3度目のPP、可夢偉は7番手!

EUROPA F1 GRAND PRIX 2012
『Photo:Pirelli』

2012F1世界選手権の第8戦ヨーロッパGPが、スペイン・バレンシアのバレンシア市街地コースで行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が1分38秒086で今季3度目、通算33回目のポールポジションを獲得した。

現地時間の23日(土)14時00分から始まった公式予選。気温25℃、路面温度45℃で快晴のドライコンディションで始まったQ1から、いきなりの大波乱が起こる。

第6戦モナコGPで優勝し、現在ランキング4位につけているマーク・ウェバー(レッドブル)が19位でQ1敗退となってしまう。続くQ2では、マシンを大幅に改良してきたフェラーリ勢が2台とも敗退。特に母国GPで気合いが入っていたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、わずか0.004秒差でQ3進出を逃し11位となった。

上位勢に思わぬ事態が発生する中、日本の小林可夢偉(ザウバー)は素晴らしい予選アタックを披露。Q1ではソフトタイヤを使わずに15位で突破すると、Q2では1回目のアタックで1分38秒703をマーク。一時3番手につける。その後2回目のアタックでタイムを更新できず順位を落としてしまうが、前述のアロンソとは対照的に0.004秒差で今季3回目のQ3進出を果たす。

ポールポジションをかけた10分間の最終Q3。キミ・ライコネン(ロータス)を先頭に続々とコースイン。ベッテル、可夢偉、ロマン・グロージャン(ロータス)の3台はピットで待機する時間が続いた。

残り3分を切ったところでコースに出てきたベッテル。暫定トップのニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)がマークした1分38秒623に一発勝負で挑むが、セクター1、セクター2で他を圧倒するベストタイムをたたき出し、1分38秒086を記録。2011年王者らしい走りでポールポジションを獲得した。

これで通算33回目のポールポジションを勝ち取ったベッテルは、ミハエル・シューマッハ(68回)、アイルトン・セナ(65回)に次ぐ歴代3位タイ(同一3位はジム・クラーク、アラン・プロスト)の記録となった。

2位には、前回カナダで優勝を飾ったルイス・ハミルトン(マクラーレン)、3位にはパストール・マルドナード(ウィリアムズ)が入り、その後ろにグロージャン、ライコネンのロータスチームがつけた。そして、ベッテル同様に終盤までピット内で様子を見ていた可夢偉は、最後の最後に登場。ソフトタイヤで一発勝負のアタックとなったが1分38秒741を記録し、堂々の予選7位を勝ち取った。

注目の決勝レースは、日本時間の24日(日)21時にスタートする。今季1勝を挙げているドライバーがトップ3に並んだ今回のヨーロッパGP。いち早く2勝目を手にしてシーズンの主導権を握るドライバーは誰なのか?そして7番手からスタートする小林可夢偉のレースは?見どころ満載のヨーロッパGP決勝から、目が離せない。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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