F1第9戦イギリスGPの公式予選が、現地時間の7日(土)シルバーストンサーキットで行われた。
今週末のシルバーストンは、金曜日のフリー走行から雨が降り続き、ウエットコンディションでの走行が続いている。予選前のフリー走行3回目でドライタイヤを使用するチャンスがあった各チームだが、予選開始にはまた雨が降り出し、今季初のウエットコンディションでの予選となった。
雨の予選では、雨量が少ない時にアタックできるかどうかが、上位進出のチャンスになる。少雨用のインターミディエイトタイヤでタイムアタックに挑んだ各マシン。セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が1分46秒279でトップ通過。小林可夢偉も1分46秒649でQ2進出を果たす。
しかし、今回母国GPを迎えるジェンソン・バトン(マクラーレン)がタイミングよくアタックができずQ1敗退を余儀なくされる。
続くQ2では、天候がさらに悪化。各マシンがタイムアタックのためにコースに出るも、まともに走れないほど強くなった雨により、残り6分19秒で赤旗が提示。天候回復を待ち、約1時間半もセッションは中断された。
予選開始から合計2時間以上経った現地時間の15時07分に予選が再開。Q3進出にむけ、0.001秒単位のバトルとなり、小林可夢偉やQ3常連のニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)らがノックアウトされた。
最終Q3では、天気が回復し、再びインターミディエイトタイヤに履き替えてアタック。チェッカーフラッグまでタイム更新合戦が続き、最後はアロンソが1分51秒746でトップに立つが、その後ろでマーク・ウェバー(レッドブル)が区間最速で回ってくる。しかし最終区間でタイムロスし、0.047秒差の2位。アロンソが今季初のポールポジションを獲得した。
2位は前述の通りウェバー。3位は雨を得意とするミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)が入った。
母国GPを迎えたルイス・ハミルトン(マクラーレン)は8位、ポール・ディ・レスタ(フォースインディア)は11位、ジェンソン・バトン(マクラーレン)は18位で明日の決勝を迎える。
また、予選12位だった小林可夢偉は前回ヨーロッパGP後に5グリッド降格ペナルティを受けているため、決勝は17位からスタートの予定だ。
注目の決勝レースは日本時間の8日(日)21時00分からスタートする。
『記事:吉田 知弘』
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