鈴鹿サーキットでのファンイベントのスケジュールが終わった18時30分。鈴鹿市文化会館でFOTA Fans‘Forum鈴鹿2012が開催された。
これはFormula One Teams Associationが主催するイベント。これまでも世界中のレース開催地でファンを交えてのフォーラムなどのイベントが開催され、今回ようやく鈴鹿でもフォーラム開催が実現することになった。
通常はもっと小規模で行われるが、熱心なF1ファンが多いことも考慮され、今日は385人のファンが会場に集った。
まず最初に、地元鈴鹿市の末松市長が登場「明日からのF1日本グランプリが皆様にとって思い出の1ページとなるように、願っております。」と挨拶した。
続いて登場したのは、日本人ドライバーの小林可夢偉。この日も午後のプレスカンファレンスやドライバーサイン会など、多忙なスケジュールの合間を縫って、フォーラムのステージに登場した。
まずはトークショーで今週末のレースについて語った可夢偉は「本当に今回はマシンの相性が良いので、週末が楽しみです。この前2位をとったスパの時と同じような手応えがあります」と自信をみせた。さらに「でもスパの時は予選2位で、今回も同じというわけにはいかないので・・・」とコメントすると、会場からポール宣言を期待する拍手が沸き起こり、これには可夢偉も少し苦笑いした後に「明日(金曜フリー走行)の状況を見てからでないと何も言えませんが・・・・ポールを目指して金曜フリー走行に臨みたいです。」と、意気込みを語った。
さすがにポール宣言は半ば強引な流れではあったが、今回の可夢偉とザウバーチームのマシンは、本当に期待できる出来になっているかもしれない。
また世界中のサーキットを転戦している可夢偉からみた鈴鹿サーキットについて聞かれると「まず鈴鹿サーキットは何周走っても飽きないくらい面白いコース。もっと凄いのがサーキットに集まるファンですね。この前のシンガポールはレース以外のイベントも含めて“エンターテイメント”の一環としてF1のレースがある感じですが、鈴鹿に来るファンは純粋にモータースポーツ観戦を楽しみに来ている人が多い。だからレースが始まっていない今日からあんなに盛りあがるんですよね。この雰囲気は鈴鹿にしかないです。」と語った。
最後にファンの前で挨拶した可夢偉、「今回で3度目の挑戦となる鈴鹿ですが、これまでの経験も必ず役に立つでしょうし、今回は本当にマシンの相性も良くチーム全体でも一番狙っているレースなので、残念な結果にならないように頑張ります。」と意気込みを語り、会場を後にした。
その後、ブリヂストンからフェラーリに移籍した浜島裕英氏やロータスの小松札雄氏も登場。普段は絶対に話せないトークで会場は賑わった。
こうして初日から、まるでレースセッションが始まったかのような熱気に包まれた鈴鹿。いよいよ明日からF1マシンの走行セッションが始まる。
『記事:吉田 知弘』
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