新車の初走行というのは決して全て上手くいくものではない。毎年、走り出しから好タイムを連発し調子を上げていくチームもあれば、トラブル続きで思うようにプログラムを消化できずに開幕を迎えるチームもある。今年、走り出しからトラブルに見舞われ不完全燃焼のテスト初日を過ごしてしまったのがメルセデスAMGだ。
前日に現地ヘレスで新車発表を行い、シェイクダウン走行でも元気な走りを見せていた新車W04。初日はニコ・ロズベルグがステアリングを握り、マシン熟成のためのプログラムをこなす予定だったが、午前中に電気系トラブルが発生し、コース上にストップ。結局トラブルの原因究明とマシン修復に時間が費やされ、この日はわずか17周の走行でテストを終了した。
チームはセッション終了後に発表したリリースで、「電気系のトラブルでマシンを止めることになってしまったが、そこまで致命的な問題ではない。明日からは修正されるパーツもあるため、トラブルの再発防止と翌日のテストに向けてガレージ内での準備に専念することにした。」と発表。
[左:ニコ・ロズベルグ、右:ルイス・ハミルトン(Photo:MercedesAMG)]
またドライバーを担当したロズベルグも「新しいマシンは、走り出しの段階で色々とトラブルが発生するもの。チームとともに原因究明を究明し、2度と同じトラブルが起きないように対策を練った。もちろん、開幕までテストできる時間は限られているから、出来る限り走行距離を重ねたい気持ちはあるけど、仕方ない。でも、今日何ラップか走ることが出来たし、マシンのフィーリングも悪くない。」と前向きの様子。
マシンが修復された6日(水)のテスト2日目は、新加入したルイス・ハミルトンがステアリングを握る予定だ。
『記事:吉田 知弘』
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