【ニュル24時間】大雨で中断するなど大波乱だった2013ニュル24時間、日本勢はクラス優勝ならず

ニュルブルクリンク24時間耐久レースが5月19〜20日にかけて行われ、今年もトヨタから「GAZOO RACING」とスバルSTIワークスチームなど、日本勢が多数参戦した。

今年もF1ドイツGPのコースとして開催が予定されているニュルブルクリンク。このレースでは全長5.1kmのGPコースに加えて全長20km以上ある森に囲まれた北コースを合わせたフルレイアウトで開催される。

決勝レース前には昨年で現役を引退したミハエル・シューマッハがメルセデスAMGのF1マシンを駆り、この伝統あるコースを1周するデモ走行を披露。その後、現地時間の19日17時にスタートが切られた。しかし、レース序盤からあめが降り始め、夜になるにつれ大雨に。ヘビーウエットの状況下で夜間走行は危険という判断が下され、スタートから6時間を経過したところで赤旗中断と、24時間レースでは珍しい事態が発生した。天候回復と視界良好になる夜明けを待ち、翌20日午前8時からレースが再開された。元DTMドライバーのベルント・シュナイダー率いる9号車のメルセデス・ベンツ SLS AMG GT3が総合優勝を飾った。

注目の日本勢は、昨年とは打って変わり厳しい展開に。今年もLFAと86の計3台体制でエントリーしたGAZOO RACINGは予選で飯田章/井口卓人/蒲生尚弥が乗り込んだ135号車が大クラッシュ。幸いステアリングを握っていた飯田は無事だったものの、レースまでの修復が不可能と判断され、決勝への出走を断念した。もう一台の136号車は途中の雨という厳しいコンディションもなんとか乗り切りSP3クラス2位(総合64位)でチェッカーを受けた。影山正彦/石浦宏明/大嶋和也に加えトヨタの豊田章男社長も“モリゾウ”という名で4人目のドライバーとしてエントリー。こちらも昨年とは異なり苦しいレース展開となったが、過酷なレースを見事走りぬき、最後は豊田社長がドライブしフィニッシュ。SP8クラス2位(総合37位)に終わった。

クラス3連覇に向け注目が集まっていた120号車のスバルWRX STI(吉田寿博/佐々木孝太/マルセル・ラッセー/カルロ・ヴァン・ダム組)は、前半に遅れを取ってしまい2位で追い上げる展開に。最後の最後まで諦めずにトップ奪還を目指したが、54秒の差を埋めることが出来ずSP3Tクラス2位(総合28位)でチェッカー。3連覇達成とはならなかった。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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