2013年のF1世界選手権第7戦カナダGP。決勝のスターティググリッドを決める公式予選が現地時間の8日午後、カナダ・モントリオールのジル・ビルヌーブサーキットで行われた。
予選日も朝から雨に見舞われ、公式予選はウエットコンディションでスタート。しかし、合計約1時間のセッションを通して路面コンディションが目まぐるしく変化。まさに大波乱の予選となった。
まずは20分間のQ1。ドライとは異なり、コース上の雨量が一番少ない時が好タイムのチャンスとあって、ほぼ20分間に渡って多くのマシンがコース上に留まり連続してタイムアタックを刊行した。その中で午前中のフリー走行3回目は調子の良かったロメイン・グロージャン(ロータス)や、いつもなら上位に顔を出すポール・ディ・レスタ(フォースインディア)が16位以内に入れずノックアウトされてしまう。
続く15分間のQ2になると、雨の量が増し、先ほどと路面コンディションは一変。今度はそれに対応しきれなかったジェンソン・バトン(マクラーレン)やフェリペ・マッサ(フェラーリ)がノックアウトでQ3に進めなくなってしまった。
激戦を勝ち抜いた10台のマシンによる最終Q3。ここで速さを見せたのが現王者のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)だった。いきなり1分25秒425を叩き出すと予選では好調のメルセデスAMG勢をはじめ誰も彼のタイムを破ることが出来ずチェッカー。第2戦マレーシアGP以来となる今季3度目のポールポジションを獲得した。2位にはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が入り、3位には初めてQ3に進んだルーキーのバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)が飛び込んだ。
決勝は、現地時間の9日14時00分(日本時間:10日午前3時00分)からスタートの予定。決勝も雨になるとの情報もあり、波乱のレース展開が待ち受けていそうだ。
『記事:吉田 知弘』
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。