【SGT】2013第3戦セパン:プレビュー

©GTA
©GTA

2013年のSUPER GT第3戦が、いよいよ明日15日にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開幕する。今年も開幕戦から白熱したレース展開で大盛り上がりをみせている国内最高峰のカテゴリー。シーズンも中盤戦に突入し、各クラスの上位陣はSGT特有のウェイトハンデが大きくなり始めている中で、このセパンをどう攻略するのか?逆に第1・2戦で成績がふるわなかったチームは、ここで一気にポイントを稼ぎたいところ。今回も目が離せないセパン戦の見どころをご紹介していこうと思う。

【今年のセパンは大荒れの展開?予選・決勝ともに雨予報】
今回の舞台はマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキット。シリーズで唯一の海外ラウンドだ。F1マレーシアGPでも使用されているコースは低速のヘアピンから高速の複合コーナー、さらに長いストレートと様々なタイプのコーナーが混在し、総合力がためされるコースレイアウトとなっている。赤道直下で毎年灼熱の中で激しい300kmレースが展開されてきたが、今年は一転して予選・決勝両日ともに雨の予報が出ており、最近のセパンではあまり観られなかった“ウエットレース”の決勝になるかもしれない。

©KANSENZYUKU ©KANSENZYUKU

毎年“暑さ”という点で荒れる展開になっていたが、今年は“雨”という要素が予想不可能な決勝レースを演出することになりそう。これに対して各陣営がどのような対策・準備を行って来るのか?楽しみなところだ。

【GT500:雨と暑さに強いミシュラン勢が有利か?】
今年もホンダ、日産、レクサス(トヨタ)による白熱した争いが繰り広げられているGT500クラス。2戦を終えてRAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史)が24ポイントでトップ。それを1ポイント差でZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平)、PETRONAS TOM’S SC430(中嶋一貴/ジェームス・ロシター)が追いかける展開。しかし、3戦目にもなるとウェイトハンデも徐々に増え始め、上記3チームは40kg以上のハンデを背負ってセパン戦に挑むことになる。さすがに40kgもの差があると、これまでのように上位争いに食い込むのも難しくなってくる。シリーズチャンピオンを見据えて、ここで何ポイント稼げるかが勝負になってくるだろう。

©KANSENZYUKU ©KANSENZYUKU

そしてGT500優勝争いの最有力候補になってくると思われるのが、ミシュランタイヤを履くMOTUL NISMO GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)、REITO MOLA GT-R(本山哲/関口雄飛)、ウイダーモデューロHSV-010(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ)の3台。2年連続でGT500を制しているミシュランタイヤはセパンのような暑いコンディションに強く、さらにレインタイヤの性能も抜群。今週末の予報を考えると、他メーカーのタイヤを使用するライバル達よりもアドバンテージがあることは間違いなさそうだ。

©KANSENZYUKU ©KANSENZYUKU

特に注目が集まるのが、2012年のチャンピオンコンビである柳田/クインタレッリ組の23号車。第2戦富士では不運なトラブルで0ポイントに終わってしまったが、開幕戦から名門NISMOと王者2人のコンビネーションは抜群。荒れたレースの時に一番必要な“チーム力”を一番持っているチーム。今期未勝利の日産勢のエースとして、ここセパンでは腕の見せどころだろう。また本山/関口組の1号車も、上記のミシュランユーザー3台の中ではウェイトハンデが6kgと一番軽い。経験豊富な本山と、若さ溢れるパワーで果敢に攻めていく関口のコンビは、ここセパンで勝利を掴むことができるのか?注目が集まる。

©KANSENZYUKU ©KANSENZYUKU

そして、一部では本命視もされているのが山本/マコヴィッキィのHSV-010だ。昨年、一昨年共にセパンで優勝を飾っており、18号車にとって一番相性の良いコース。さらに暑さと雨に強いミシュランタイヤを装着し、不安要素は全くない。山本、マコヴィッキィともに別カテゴリーではあるが直前のレースで好成績をおさめており、個々の流れも良くなっている。18号車の3連覇なるか?期待が高まる。

【GT300:勝敗を分ける鍵は“チーム力”】
GT500以上に大混戦のシーズンとなっているGT300。第2戦を終了しGAINER DICXEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)が25ポイントで首位に躍り出ている。開幕戦岡山では海外のFIA-GT3勢が速さをみせ、第2戦富士ではハイブリッドパワーを武器にするJAF-GT勢が巻き返すレースとなった。今回の第3戦は、灼熱のセパン戦と予選、決勝での雨予報ということを考えると、様々な状況に対応できる“チーム力”が求められてくるだろう。そう考えると、注目したいのが現在ランキング4位のGSR初音ミクBMW(谷口信輝/片岡龍也)だ。昨年はタイヤ無交換作戦を敢行。燃料もギリギリまでセーブしてピットでのロスタイムを削る戦略にでたが、残り半周でガス欠。無念の0ポイントに終わってしまった。しかし、このチームはとにかく戦略面での引き出しが多く、ドライバーも経験豊富な谷口と片岡と強力な布陣は今年も変わっていない。レース中に何が起きても迅速に対応できる布陣であることは間違いない。今年のセパンではどんな戦略でライバル達に差をつけてくるのか?

©KANSENZYUKU ©KANSENZYUKU

そして、一番目が離せないのがSUBARU BRZ R&D SPORT(山野哲也/佐々木孝太)だ。2戦連続で予選ポールポジションを勝ち取っているのだが、決勝ではレースペースに課題があるのと不運なマシントラブルも重なり、わずか6ポイントのみに留まっている。しかし今週末は雨ということを考えるとGT300で唯一ミシュランタイヤユーザーということもあり、再び予選でポールを獲得する可能性は十分にある。さらに決勝も雨レースとなれば、今までドライコンディションで苦しんできたマイナス要素が消え、ライバル達と互角のレースが繰り広げられることになる。今週末は61号車の走りからも目が離せない。

【ホンダ、トヨタ、日産がパブリックビューイングイベントを開催】
今回もGT500に参戦する3メーカーが、それぞれのショールームでパブリックビューイングのイベントを開催。GTファンにとっては見逃せないイベントになりそうだ。

[Honda:ホンダウェルカムプラザ青山(東京・青山)]
[レクサス:アムラックス東京(東京・池袋)]
[日産:日産グローバル本社ギャラリー(神奈川・横浜)]

注目のSUPER GT第3戦セパンは、15日(土)に予選が行われ、決勝は日本時間の16日(日)17:00から行われる。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


おすすめ記事

  1. 2019-5-12

    【2019F1日本GP】2019日本GP期間中のキャンプサイト予約受付が5月16日(木)9時からスタート

    5月19日(日)の観戦券販売開始に先立ち、レースウィーク中に利用できるキャンプサイトの予約受付が…
  2. 2019-2-23

    【2019F1日本GP】F1日本グランプリ 民間駐車場予約開始!

    2019年10月に開催されるF1日本グランプリの民間駐車場の予約が早くも始まった! 場所は、鈴鹿…

最近の記事

  1. ©️GTA 2024シーズンのAUTOBACS SUPER GT Rd.3『S…
  2. SUPER GT Rd.2 富士スピードウェイ
    Rino Onodera 2024年シーズンのAUTOBACS SUPER GT Rd.2『…
  3. Rino Onodera 2024年 AUTOBACS SUPER GT Rd.1『OKAY…
  4. Rino Onodera いよいよ、2024年シーズンのSUPER GT開幕戦が4月13〜1…
  5. 画像:鈴鹿サーキット いよいよ2024年のF1日本グランプリ開催が近づいてきました。例年より…

カテゴリー

アーカイブ

SPECIAL SITE

*

*

ページ上部へ戻る