【F1】第9戦ドイツGP:レースレポート

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©Pirelli
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 2013年のF1第9戦ドイツGP。今年はニュルブルクリンクが舞台となり、7日に決勝レースが行われた。この日も晴天に恵まれ、気温25℃、路面温度42℃のドライコンディション。スタンドには母国ドイツ出身のドライバーたちを応援しようと多くのファンがスタンドを埋め尽くした。

 ポールポジションは2戦連続でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、その背後2・3番手にセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーのレッドブル勢がつけ、母国GPのニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)はまさかのQ2敗退で11番手から追い上げるレースを強いられた。

 スタートでは好ダッシュを決めたベッテルとウェバーが前に出て早くもレッドブルがワン・ツー態勢に。今年こそ母国優勝を果たしたいベッテルは、いつも通り序盤から逃げようとするも、予選Q3で使用したソフトタイヤは長く保たず7周目で1回目のタイヤ交換を行い、一時的に順位を下げる。続く8周目にウェバーもピットインするが、右リアタイヤが十分に固定されないままスタートを切ってしまうミス。さらにピットレーン上で外れたタイヤがTVカメラクルーに直撃する事故が発生。現在病院に搬送され治療を受けているとのこと。

 レッドブル勢が珍しく混乱する中、ラップリーダーに立ったのがロメイン・グロージャン(ロータス)。彼らも同じソフトタイヤでスタートしたが、序盤戦からタイヤの長持ちでは定評があるロータス。10周を過ぎても1分37秒台を連発し、全く危なげない走行を披露。13周目まで引っ張ってミディアムタイヤに交換第2スティントに突入した。

 レース中盤の24周目。NGKシケイン手前の登り坂でマシンを止めたジュール・ビアンキ(マルシャ)のマシンが傾斜の影響でコースに入り込んでしまう事態が発生。ここで安全のためにセーフティカーが導入される。これを機に上位陣は2回目のタイヤ交換を済ませ後半戦に。順位は1位ベッテル、2位グロージャン、3位ライコネン、4位アロンソという上位陣。これまであったタイム差もなくなり、30周目に再スタート。ここでもベッテルが得意の先行逃げ切りに打って出ようとするがグロージャンがしっかり食らいついていき、逆にベッテルを少しずつ追い詰めていく。それに3位ライコネンも加わり、今年のドイツGPは母国優勝を狙うベッテルと流れを掴み始めたロータス2台による優勝争いとなった。

 残り20周、3台による接近戦が続く中で先に動いたのが2位グロージャン。3回目のタイヤ交換を行いミディアムタイヤでコースに復帰。タイヤが苦しくなっているベッテルは翌周にすぐピットイン。なんとかグロージャンの前でコースに復帰するが、ここで3位にいたライコネンがトップに浮上。しかし、2人とは異なり残り10周まで引っ張り続け、最後のピットイン。ここでソフトタイヤに交換して終盤での再逆転を狙った。

 これで三度トップに帰ってきたベッテル。いつもなら大量リードを築いてリラックスモードに突入できるラスト数周だが、母国初制覇がかかる今回はファイナルラップまで気が抜けないレースとなった。最後のピットで3位に下がったライコネンはグロージャンをかわすと一気に1分33秒台のハイペースで猛追。最終ラップのDRSゾーンで0.9秒後方まで追い詰めたが、ベッテルが必死に振り切って先頭で最終コーナーへ。スタートからゴールまで大接戦となったドイツGPは、ベッテルが通算30勝目のチェッカーを受け、念願の母国ドイツGPで優勝を飾った。2位には1秒届かなかったライコネン、3位にはグロージャンとロータス2台が表彰台に上がった。

 ウイニングランの無線では繰り返し雄叫びをあげ、各コーナーで何度もガッツポーズ。3度のワールドチャンピオンを獲得していながら母国だけは勝つことが出来なかったベッテルだったが、ついにそのジンクスを破った。

『記事:吉田 知弘』

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吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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