【SF】2013第3戦富士:予選でホンダ勢トップの山本「決勝で逆転できる可能性は十分ある」

©KANSENZYUKU

スーパーフォーミュラ第3戦富士。予選は大方の予想通り、富士スピードウェイをホームコースとするトヨタエンジン勢がポールポジションを含め、トップ6を独占。開幕戦から好調の小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、伊沢拓也(DOCOMO DANDELION RACING)らがQ2で脱落。結局、山本尚貴(TEAM無限)の7位が最高となった。

今シーズンは開幕戦から勢いに乗っている山本の16号車。昨年はQ3進出することが出来ず苦しいレースが続いたが、今季は全戦Q3にコマを進め、この7位というのも実は今季ワーストグリッド。今日の予選ついて、こう振り返った。

「今日は走る度にクルマが良くなっていった印象でしたが、正直ここまで流れを立て直せるとは思っていなかったです。フリー走行では今回の持ち込み仕様でミスをしてしまった箇所があって、それでセッティングを煮詰めることが出来なかったのが悔しいです。なので本当はまさかQ3に残るのは難しいと感じていたのですが、最後は進むことが出来ました。本当にマシンを良くしてくれたチームに感謝していますし、悪い出だしでも予選が終わるときには自分たちで流れを取り戻せるようになったのは僕も含め、チーム全体で成長している証拠だと思います。」

現在11ポイントでランキング4位につけている山本。首位の松田次生(Lenovo TEAM IMPUL)や、2位の伊沢がQ2で脱落し、彼らよりも前の位置でスタートできる。これについては「正直、今はポイントがどうとかチャンピオン争いがどうとかは強く意識してないです。内容がどうであれトヨタ勢6台に先を越されたのは悔しい。でも昨年速かったトムス勢とは0.1秒差。昨年までのTEAM無限を考えれば大きく進歩している証だと思います。富士であれば7番手からでも逆転の可能性は十分あります。僕たちはどちらかと言えば決勝のロングランの方に自信があるので、今日取り戻した流れを生かせられるようにしたいですね。」とコメント。その表情は悔しいというよりも、決勝に向けて自信に満ちあふれている様子だった。

明日は1周4.563kmの富士スピードウェイを55周して争われる。昨年まで結果を残すことが出来ず苦しんだ日々を乗り越え、今シーズンは絶好調。開幕戦4位、第2戦3位と勢いに乗っている。今回は実質的に“アウェイ”となる富士スピードウェイで、一回り成長した山本とTEAM無限のコンビがどのような走りを見せてくれるのか?スタートから注目が集まりそうだ。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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