2013年のIZODインディカー・シリーズ。先週末は第12・13戦がトロントで行われ、日本期待の佐藤琢磨(AJフォイトレーシング)は、決勝で上位に食い込む素晴らしい走りを披露したものの、第12戦はエキゾーストのトラブルでリタイア。入賞目前だった第13戦は終盤、多重クラッシュに巻き込まれ、こちらも不運のリタイアとなってしまった。
第3戦ロングビーチで初優勝。第4戦サンパウロでも2位と快進撃が続いた序盤戦だったが、6月以降は結果が思うように残せず、第10戦ミルウォーキーから4戦連続でリタイア。復調のきっかけがほしいところだ。
佐藤琢磨のコメント(Honda公式サイトより)
第12戦
「エキゾーストのトラブルでリタイアとなりました。排気管が割れ、そこから漏れ出した熱い空気がアンダートレイやギアボックスへとつながるパイプを溶かしてしまったため、ギアを操作することができなくなってしまったのです。今朝走った第2レース用の予選から、マシンのセッティングをさらに変更してスタートに臨みました。まだマシンは万全にはなっていませんでしたが、予選よりもよくなった部分はありました。そこはそのまま残し、悪かった部分をよくできるよう、明日のレースまでにまたセッティングを調整していきたいと思います」
第13戦
「今日の私たちはスタートからトップ10を走り続けていました。チームとしてすばらしい仕事をしたからこそのパフォーマンスでしたが、それに見合わないリタイアという残念な結果となりました。スタンディングスタートは楽しく、ポジションを上げることもできました。今日のレースはフルコースコーションが終盤戦になるまで出されませんでしたが、私たちのマシンは昨日に比べると断然速く、トップ10フィニッシュは間違いないというポジションを走ることができていました。クルーががんばり、エンジニアが力を発揮してくれたからこそ、スピードを獲得できたのです。それでも、まだトップ争いを行っていたグループとの間にはスピード差がありました。私たちは今後もハードワークを続けなければなりません。最後のリスタートは激しいポジション争いになりました。私はアウトサイドにポジションを取ってクリーンにターン1へと進入しました。多くのマシンが前方とイン側にいました。だれかが私にヒットしてきて、さらに行き場を失い、リタイアへと追い込まれました。とても不運だったと思います」
次回の第14戦ミッドオハイオはシーズン中でも数少ないロードコース。ここ数戦の不振を一掃するような走りに期待したい。
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