【WTCC】日本ラウンド:予選15位の伊沢「“いける”という自信があっただけに、本当に悔しい」

©KANSENZYUKU

 今年も鈴鹿サーキットで開催されているWTCC日本ラウンド。今回、国内で活躍する伊沢拓也がHonda Racing Team JASからスポット参戦。初めてのWTCCに挑戦している。

 SUPER GTではHSV-010を駆り、今シーズンも1勝しているなど“ハコ車”でも速さをみせているが、WTCC仕様のシビックは全く別物と言ってもよいマシン。まとまったテストの時間も取れない中での週末朝のフリー走行1回目ではいきなり2位タイムをマーク。予選でも上位進出が期待された。そして、午後3時30分から始まった公式予選Q1。満を持してコースインした伊沢は1回目のアタックで53秒827と上位陣と比べても遜色ないタイムを記録した。セッション後半になって各車タイムが上がってくる中、Q2進出を目指し新しいタイヤを交換して再度コースイン。さらなるタイムアップを目指したが、全体を上手くまとめ切ることができず、結局15位でQ1敗退となってしまった。悔しい表情でQ2を見守った伊沢。予選後にHondaのリリースを通して、このようにコメントした。

©KANSENZYUKU 「とても悔しい気持ちです。1回目のアタックはとてもいい感じで走れました。しかし、2回目、3回目ではマシンにこれまでにない挙動が出て、それをうまくリカバリーできず、タイムを伸ばせませんでした。フリープラクティスからいい流れできていたので、『いける』という自信があっただけに、本当に悔しいです。明日のレースは少しでも上のポジションを狙って、攻めていきたいと思います」(Honda リリースより)

 予選では悔しい結果になってしまったが、何か手応えは確実に掴んでいる様子。隅々まで知り尽くす地元鈴鹿ということも、彼にとって追い風になってくれるだろう。明日の決勝レースでは素晴らしい追い上げに期待したい。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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