【INDY】2014第1戦St.ピーターズバーグ:決勝はウィル・パワーが優勝、琢磨は7位

©INDY CAR
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 2014年VERIZONインディカーシリーズの開幕戦St.ピーターズバーグ。決勝レースが現地時間の30日に行われた。

 前日の公式予選では今年もフル参戦する佐藤琢磨(AJフォイトレーシング)が素晴らしい走りを見せてポールポジションを獲得。いきなり2014年シーズン最初のウィナーになるのではないかと期待が集まった。

 パレードラップを終えて110周のレースがいよいよスタート。琢磨は抜群のタイミングでダッシュをかけ、余裕を持って1コーナーへ。2位にライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)、3位にトニー・カナーン(チップ・ガナッシ)が続いていく。歴代のインディ王者や昨年優勝したメンバーを従えてオープニングラップを制した琢磨は、順調に後続を引き離しはじめ、12周目には2秒。20周を過ぎたあたりで5秒近いリードを築く。

 ここまでは完璧すぎるというレース運び第1スティントを終え、26周終わりでピットイン。給油とタイヤ交換を行う。インディではF1同様に異なるコンパウンドのタイヤを最低1度ずつ使用しなければいけない。琢磨をはじめ上位陣はスタート時にソフト側の“レッドタイヤ”を選択。中盤以降はハード側の“ブラックタイヤ”でレースを進めていく戦略をとる。レッドタイヤではライバルよりアドバンテージを得ていた琢磨だったが、ブラックに替えた途端にペースが伸び悩んでしまう。そして53周目の1コーナーで順位を上げてきていたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)に抜かれ2位に後退。その後も厳しいレース展開となり、2回目のピットストップでアンダーカット(相手より早いタイミングでピット作業を済ませペースを上げること)を済ませていたエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)とハンターレイらにも逆転を許し表彰台圏内からも脱落。最終的に7位でチェッカーを受けた。

 優勝争いでは、トップに立ってから大きなリードを築いていたパワーだったが、終盤に入ったフルコースコーションで、一気にゼロに。カストロネベスとの同チーム対決に注目が集まったが、最後まで集中力を切らさなかったパワーが逃げ切り優勝。2位には終盤でカストロネベスを抜いたハンターレイが入った。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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