2014年のF1第4戦中国GP。現地時間の19日、上海インターナショナルサーキットで公式予選が行われた。
前日の金曜フリー走行はドライコンディションだったものの、予選日の朝から現地はあいにくの雨、午前中のフリー走行3回目に加え、午後の予選もウエットコンディションとなった。特に最初のQ1では雨量も多かったため、多くのマシンが豪雨用のウエットタイヤ(青)でコースイン。こういった荒れたコンディションでも開幕戦から好調のメルセデスAMG勢が序盤から好タイムをマーク。ルイス・ハミルトンが1分55秒516でトップ通過。そこに食らえ付いたのが前年王者のセバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング)。今季はなかなかマシンがベストな状態にまとまらず苦しんでいるが、Q1では1分55秒926を出し、ライバルにプレッシャーをかける。
またQ2進出を目指す日本の小林可夢偉(ケータハム)は、インターミディエイトタイヤ(緑)を装着して果敢に攻めるものの、残念ながらQ2進出はならず18位でセッションを終えた。
続くQ2、路面温度がいくらか改善され各車インターミディエイトでタイムアタック。ここでもハミルトンとニコ・ロズベルグの2人が好タイムを出しレッドブル勢の2人が追随するという展開。後方では、今季波に乗れないジェンソン・バトン(マクラーレン)、キミ・ライコネン(フェラーリ)がノックアウトとなった。
今季は12分間で争われる最終Q3。ここでも序盤からハミルトンが他を圧倒。回目のアタックで1分54秒348を記録すると、2回目では1分53秒860まで更新。この時点で後続に1秒以上の差をつける。これにはロズベルグ、ベッテルともに全く歯がたたないが、今季からトップチームに入り活躍を見せるダニエル・リカルド(レッドブル・レーシング)が、ここでも魅せる。2回目のアタックで1分54秒864を叩き出し2位に入ると翌周も連続でアタック。1分54秒455までタイムを更新した。ハミルトンには届かなかったものの、メルセデスAMGの一角を崩し、さらにチームメイトも上回り、2番手を勝ち取った。
3位にはベッテル、4位にロズベルグが続き、ここまで不調だったレッドブル・レーシングがメルセデスAMGの牙城を崩しにかかった予選セッションとなった。
注目の決勝レースは日本時間の20日(日)16時00分から行われる。
『記事:吉田 知弘』
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