【SGT】2014第3戦オートポリス:大クラッシュを喫した岩崎祐貴、検査の結果異常なし

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 6月1日に決勝が行われたSUPER GT第3戦オートポリス。例年になく晴天に恵まれた週末となったが決勝レース後半に大クラッシュが発生した。GT300クラスで6位を走っていたNo.30 IWASAKI apr GT-Rが、43周目の1コーナーでコースアウトしタイヤバリアに激突し、ガードレールをぶち破ってコース外側のサービスロードまでマシンが飛んでいくほどのインパクトだった。

 あまりにもの衝撃にサーキット全体が凍りついたような雰囲気に包まれ、乗り込んでいた岩崎祐貴に怪我がないか心配された。その後、すぐに駆けつけたコースマーシャルとレスキューチームの手によって迅速に救出され、コース内にあるメディカルセンターに搬送。マシンから救出された時点で意識はあり、マーシャルからの問いかけにもちゃんと答えられていたとのこと。腰や胸に骨折の疑いがあったため、ドクターヘリで福岡市内の病院へ移動。精密検査を受けた。その結果、幸い骨折等はなく経過観察のため1日だけ入院。予定では6月2日に退院できるとのことだ。

 気になる原因だが、数周前から左フロントのブレーキが上手く効かないトラブルに見舞われており、チームと相談してピットインしようか様子を見ていたとのこと。ちょうどピットインの指示が出た周の1コーナーでブレーキが抜けてしまいほぼ減速できないまま突っ込んでしまったとのこと。クラッシュ後すぐにエンジンを切ってマシンから出ようとしたが駆けつけたマーシャルに「17G以上の衝撃反応が出ているから動かないで!」と指示があり車内で待機。レスキューチームによって体に負担をかけないように救出されたと、岩崎自身が更新したブログの中で、その時の状況を明らかにしている。

©T.Yoshita/KANSENZYUKU
[レース前のピットウォークでファンにサインをする岩崎]

 またブログの最後には、「クラッシュ時は衝撃が凄かったですが、腰に痛みはありますが、不思議なくらい異常はありません。皆様、ご心配をお掛けしました。次の菅生ラウンドでは、絶対に勝ちます!」と元気よくコメント。しばらく安静は必要なようだが、気持ちはすでに7月の第4戦SUGOに向かっている様子だった。

岩崎祐貴オフィシャルブログ

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


おすすめ記事

  1. 2019-2-23

    【2019F1日本GP】F1日本グランプリ 民間駐車場予約開始!

    2019年10月に開催されるF1日本グランプリの民間駐車場の予約が早くも始まった! 場所は、鈴鹿…
  2. 2019-5-12

    【2019F1日本GP】2019日本GP期間中のキャンプサイト予約受付が5月16日(木)9時からスタート

    5月19日(日)の観戦券販売開始に先立ち、レースウィーク中に利用できるキャンプサイトの予約受付が…

最近の記事

  1. いよいよ、今年もF1日本グランプリの開催が近づいてまいりました。みなさん、観戦の準備は進ん…
  2. 画像:鈴鹿サーキット
    画像:鈴鹿サーキット 鈴鹿サーキットを運営するホンダモビリティランド株式会社は2月2日、20…
  3. 2023AUTOBACS SUPER GT Rd.8が、11月4日・5日に栃木県のモビリティーリゾ…
  4. 2023年 AUTOBACS SUPER GT Rd.7 が大分県のオートポリスで10月14・ 1…
  5. 2023年のAUTO BACS SUPER GT ROUND6『SUGO GT 300km…

カテゴリー

アーカイブ

SPECIAL SITE

*

*

ページ上部へ戻る