
2014年のSUPER GT第6戦インターナショナル鈴鹿1000km。GT300クラスの公式予選はハイブリッドGT勢によるポールポジション争いが白熱した。
当初は天気が良くないとの予報が出ていた現地だが、いざ蓋を開けてみれば快晴。気温30℃と真夏日になってしまったものの、ほどよい風もありレース観戦日和の1日となった。
まず全車が出走し、上位13台に絞り込まれるQ1では、前回優勝を飾ったNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが速さをみせる。「ここ鈴鹿でも優勝したい」と意気込んでいた井口が2分分00秒279でトップタイムを記録。Q2進出と確実なものにする。さらにペースアップを狙おうとした残り5分でNo.2 シンティアム・アップル・MP4-12C(加藤寛規)がコースオフ。ここで赤旗中断。
残り7分まで戻されてセッションが再開されると、13台入りを目指す中団グループがタイムアタックを行うが、大きく順位が変わることなくチェッカー。ここでランキング首位のNo.11 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)、ランキング2位のNo.4 グッドスマイル初音ミク Z4(谷口信輝/片岡龍也)が揃ってQ1敗退。ここまで積み上がってきたウェイトハンデの影響が出てしまった。
ポールポジションをかけたQ2では、ハイブリッドGT勢が奮起。中でも、ここ鈴鹿で(GT500クラス)でポール経験のあるNo.55 ARTA CR-Z GTの小林崇志が1分59秒115を記録。ついにGT300クラスが1周2分を切る瞬間を迎えた。コースレコードを塗り替え、ポールポジションを確実なものにしようとする小林にライバルたちも負けずに挑戦。特に2戦連続でポールポジションを狙う61号車の佐々木が徐々にペースを上げ、ポールを狙いに行こうとした瞬間に、今度はNo.21 Audi R8 ultra(藤井誠暢)がコースオフし赤旗中断。佐々木は千載一遇のチャンスを失ってしまう。
再開後、すぐにコースインしタイム更新を試みるが2分00秒034が精一杯で4位。ここでチェッカーが振られ55号車のポールポジションが決まった。2位には同じCR-Z GTを使用するNo.0 MUGEN CR-Z GT(中山友貴/野尻智紀/道上龍)。今回は道上が第3ドライバーでスポット参戦。決勝での走りに注目が集まる。3位にはNO.31 OGT Panasonic PRIUS(新田守男/嵯峨宏紀)が入り、ハイブリッドGTカーがトップ3を独占した。
『記事:吉田 知弘』
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