No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/金石年弘)の脱落により、一気に楽になったNo.36 PETRONAS TOM’S RC F(中嶋一貴/ジェームス・ロシター)。しかし、17号車と同じ4ストップ作戦を選んでいたNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が今度は優勝候補に名乗りを上げる。115周目に4回目のピットストップを行った36号車。ドライバーもロシターに替わって再びコースに戻るが、背後には23号車の松田が接近。この時点で両者の残りストップ数は1回ずつ。
タイヤが温まっておらずペースが上がらないロシター。その隙をついて松田がトップ浮上を目指すが、必死にブロック。それでも松田がなんとか並びかけ、日立オーモティブシステムズシケインでは、2人とも止まりきれずにコースオフするほど、意地の張り合いがみられた。
これは、両者ともにアドバンテージを得ていないとしてショートカットのペナルティ対象にはならなかった。
その後、タイヤが温まったロシターが思い切り飛ばし現在4秒のリードを築いているが、距離にしてまだ300km近く残っている。まだまだトラブルやアクシデントなど、予想がつかないレースが続いている。
『記事:吉田 知弘』
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