2014年のSUPER GT第8戦「MOTEGI 250km RACE」の公式予選が15日、ツインリンクもてぎで行われた。
チャンピオンが決まるシリーズ最終戦。GT300クラスはNo.4 グッドスマイル初音ミク Z4(谷口信輝/片岡龍也)、No.11 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)、No.7 Studie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー/荒聖治)の3台が可能性を残している。
ポイント的には4号車の谷口/片岡組が有利だが、ここもてぎは11号車の平中/ビルドハイム組の相性が良く、今週末も公式練習で他を圧倒する走りをみせている。
まず全23台が出走した予選Q1。ここで早速波乱が起きる。ランキング3位で逆転チャンピオンを狙う7号車。ミューラーがQ1を担当したが、満足にタイムを出すことができずピットイン。優勝がほぼ必須条件という中で、まさかのQ1敗退。明日は14番グリッドからの挽回を強いられる。
チャンピオン争いの一角が脱落した中、予想通り11号車が絶好調。Q1でビルドハイムがクラスのコースレコードを塗り替える1分47秒717を記録すると、続くQ2で平中が渾身のアタックを披露。1分47秒796とビルドハイムのタイムを上回ることはできなかったが、2位以下に圧倒的な大差をつけてみせる。一方ランキング首位の4号車は今週末苦戦を強いられていたが、チームのがんばりもあり予選ではペースを取り戻し、谷口が1分48秒500で2番手タイムを叩きだすが平中に0.8秒差をつけられてしまう。
このまま2台がフロントローを分け合うかと思われたが、残り時間わずかのところでNO.31 OGT Panasonic PRIUS(新田守男/嵯峨宏紀)が2番手に食い込んだ。ここでチェッカーフラッグが振られ11号車が今季初ポールポジションを獲得。逆転チャンピオンに向けてチャンスを広げた。
平中は「まずはポールポジションを取れてよかった。明日は勝つ自信はあるけど、チャンピオンは相手次第なので、まずは自分たちのベストを尽くしたい」とコメント。ビルドハイムも「マシンの状態は凄くいい。だけどチャンピオン争いは僕達だけではどうしようも出来ないから、明日良い結果になることを願いたい。」と明日に向けて意気込みを語った。
このレースで3位以内に入れば無条件でチャンピオンが決まる4号車。谷口は「3番手は僕らとしては嬉しい結果」。片岡も「午前中までは苦しい状態だったがチームが頑張ってくれて、思いのほか上位に来れた」とコメント。この順位からすると明日の決勝は4号車有利の展開で進みそうだが、最後まで何が起こるかわからないだけに、明日のレースは一瞬たりとも目が離せない展開になりそうだ。
『記事:吉田 知弘』
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