2014年のSUPER GT最終戦もてぎ。GT500クラスの公式予選は大荒れの展開となった。
まずは15台から8台に絞るQ1。開始早々いきなりの波乱が待ち構えていた。明日の決勝のことも考えタイヤ温存のために1アタック勝負を各車が選択。残り8分を切ったところで続々とコースインしウォームアップに入る。
その矢先にNo.1 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/平手晃平)がマシントラブルでコース脇にストップ。安全確保のため残り6分を切ったところで赤旗中断となってしまった。
主催者の判断で7分まで戻され再開すると、各車が一斉にコースイン。すると午前中の公式練習で2番手タイムを記録していたNo.24 D’Station ADVAN GT-R(ミハエル・クルム/佐々木大樹)がトラブルでスローダウン。タイムアタックも出来ないまま無念のピットインを余儀なくされる。さらにタイムアタックに入りはじめたところで、今度はNo.37 Keeper TOM’S RC FでQ1を担当した伊藤大輔が3コーナーでスピンしコースオフ。ほぼノータイムの状態でまさかのQ1敗退となった。
波乱のQ1でトップタイムを記録したのはNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生。なんとNo.46 S Road MOLA GT-Rの柳田真孝と1分39秒258と同タイムでQ1トップを勝ち取った。またスポット参戦となる伊沢拓也(No.18 ウイダーモデューロNSX CONCEPT-GT)もQ1に登場。なんとか8位でQ2へ進出、逆転チャンピオンに望みをつなげている山本尚貴にバトンを渡した。
続くQ2も、ミシュランタイヤを履く23号車と46号車が速さをみせる。本山が1分38秒653でトップに立つが、3度目のチャンピオンを目指すクインタレッリが1分38秒258で逆転しトップへ。本山は翌周もアタックを続けるが1分38秒592で届かずチェッカーフラッグ。23号車が今季2度目のポールポジションを獲得。2位に46号車が続いた。
3位には18号車の山本。結局ミシュランタイヤがトップ3を独占する予選となり、ランキング首位の36号車は4位と先行を許してしまった。
予選結果のまま決勝レースを終えれば23号車が逆転チャンピオンとなるが、松田もクインタレッリも「レースに勝つ自信はあるが、チャンピオンに関してはゴールした後でないと何とも言えない。相手次第だね。」とコメント。チャンピオン争いについては慎重に考えているようだ。
いよいよ明日の決勝レースで2014年のシリーズチャンピオンが決まるGT500レース。最後の最後までレース展開から目が離せない。
『記事:吉田 知弘』
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