【SGT】2014最終戦もてぎ:18号車童夢レーシングは3位、山本は地元もてぎで初の表彰台を獲得

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 16日に決勝が行なわれた2014SUPER GT最終戦MOTEGI 250km RACE。No.18 ウイダーモデューロNSX CONCEPT-GTは3位表彰台を獲得した。

 予選3位からスタートした18号車は、序盤からペースが良く2台の日産GT-Rを追走。今年はホンダのエースとして陣営を引っ張ってきた山本尚貴が安定した走りをみせ、20周に差し掛かる時にはNo.46 S Road MOLA GT-R(本山哲/柳田真孝)に迫る勢いをみせた。

 23周目にピットインし、今回スポット参戦をしている伊沢拓也にバトンタッチ。ところがピットを離れる際にエンジンストールを起こしてしまい痛恨のタイムロス。これで5番手まで順位を落としてしまった。

 不運な形で順位を落とすことになってしまった伊沢だが、最終ラップまで諦めずに追い上げを開始。残り15周を切ったところで前を走るNo.24 D’Station ADVAN GT-R(ミハエル・クルム)とNo.19 WedsSport ADVAN RC F(脇阪寿一)に接近。激しいバトルの末、2人の前に出て残り8周で3位に浮上。その後も最終の最後までプッシュし2位のNo.37 Keeper TOM’S RC F(伊藤大輔)に2秒後方まで迫るが逆転には至らずチェッカー。チームとしては今季3回目の表彰台フィニッシュを飾った。

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 栃木県宇都宮市出身の山本にとっては、トップカテゴリーで表彰台に立つのは初めて。「今年は苦しい時期もありましたが、最後まで応援してくれた地元ファン、ホンダファンの皆さんの前で表彰台煮立てて嬉しいし、何よりもてぎでのトップカテゴリー初表彰台が本当に嬉しかった」と笑顔をみせた。

 またマコヴィッキィに代わって最終戦のステアリングを握った伊沢。NSX CONCEPT-GTでのレースは初めてだったが「マシンの状態が凄く良かったからすぐに慣れることもできた。エンジンストールで後退してしまいましたが、何としても表彰台に戻ってこなければいけないと思って、必死で追い上げました。」と1年ぶりのSUPER GTでのレースを振り返った。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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