F1にタイヤを供給しているピレリがスペインGP決勝での全ドライバーのタイヤ使用一覧や各種データを公開している。
このインフォグラフとしての公開は今年から始まっており、ワンメイク供給ならではの情報公開でメディア関係者のみならず、コアなファンも注目を集めている。
今回はミディアムとハードの2種類が全チームに供給。大半が2ストップ作戦だったが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、フェリペ・マッサ(ウイリアムズ)など少数のドライバーが3ストップ作戦を敢行。さらにハードタイヤを使うタイミングなども傾向がバラける結果となった。
特に今回はペースが上がらないハードタイヤをどのように使うかで明暗が別れた模様。ワン・ツーフィニッシュを飾ったメルセデス勢2台は両コンパウンドともに抜群の速さを見せており、ハードでのベストタイムを比べるとニコ・ロズベルグ(メルセデス)が1分29秒109、ハミルトンが1分29秒910と2台だけが1分29秒台を記録。ライバルを約1秒以上圧倒していた。もちろん、ハード装着時の燃料積載量の差でラップタイムも変化するが、安定して速かったという印象は誰もが感じたところだろう。
セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)との2位争いでも、ハードタイヤ使用時のラップタイムが大きく違ったことが勝敗を分ける要因になったと見られている。
ここまで唯一の敗戦を喫した第2戦マレーシアGPでは、ベッテルのタイヤマネジメントにやられてしまったが、今回のスペインでは逆にタイヤマネジメントでライバルを圧倒。チャンピオンの底力をみたレースとなった。
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