【2015鈴鹿8耐】最終セッションは雨天によりタイム更新ならず…総合トップはMuSASHi RT HARC PRO

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 2015年の鈴鹿8耐公開合同テスト。2日目の最終セッションが14時15分からA・Bグループ共90分ずつ行われたが、再び雨が降りだしウエットコンディション。結局タイムの更新はなかった。

 2日目は分厚い雲に覆われながらもドライコンディションに恵まれ、午前中から各車がタイムを更新。元MotoGP™王者のケーシー・ストーナーも2分09秒台をマーク。TEAM KAGAYAMAから参戦が決まった清成龍一は全体の4番手タイムを叩き出すなど、見どころの多い午前のセッションとなった。

 午後はさらに白熱したタイムの出し合いが期待されたが、Aグループのセッションが始まってまもなく雨が降り出しウエットコンディションに。すでに雨でのテストは1日目に経験しているのと、予想以上に雨量が強かったため、一部のチームは走行を取りやめた。それでもNo.87TEAM GREENらは貴重な雨のコンディションを無駄にせず周回。続くBグループでも、何チームかは積極的にコースに出てデータ集計や雨の本番に備えた準備に徹した。

©KANSENZYUKU ©KANSENZYUKU

 結局、総合タイムの更新がないまま17時30分に終了。総合トップはNo.634MuSASHi RT HARC PROで2分07秒847を記録した。エースの高橋巧はUSTREAM生中継配信でのインタビューで「コンディションが微妙だったので、少し物足りない感じ。本来はストーナー選手、ファン・デル・マーク選手とすり合わせをしてテストしたかったけど、この雨の中で予定通りいかない部分もあった。本番ではどんな状況でも最高のパフォーマンスを出せるように準備していきたい」とコメントしていた。

 また今回はNo.21YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行をはじめ、ポル・エスパルガロ、ブラッドリー・スミスは不参加。代わりに野左根、藤田がプログラムをこなした。全チームが8耐本番仕様で顔を合わせなかったこともあり、まだまだHARC PROが有利とは言い難い状況だが、間違いなく今年は例年にない激戦になることは間違いなさそうだ。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


おすすめ記事

  1. 2019-5-12

    【2019F1日本GP】2019日本GP期間中のキャンプサイト予約受付が5月16日(木)9時からスタート

    5月19日(日)の観戦券販売開始に先立ち、レースウィーク中に利用できるキャンプサイトの予約受付が…
  2. 2019-2-23

    【2019F1日本GP】F1日本グランプリ 民間駐車場予約開始!

    2019年10月に開催されるF1日本グランプリの民間駐車場の予約が早くも始まった! 場所は、鈴鹿…

最近の記事

  1. いよいよ、今年もF1日本グランプリの開催が近づいてまいりました。みなさん、観戦の準備は進ん…
  2. 画像:鈴鹿サーキット
    画像:鈴鹿サーキット 鈴鹿サーキットを運営するホンダモビリティランド株式会社は2月2日、20…
  3. 2023AUTOBACS SUPER GT Rd.8が、11月4日・5日に栃木県のモビリティーリゾ…
  4. 2023年 AUTOBACS SUPER GT Rd.7 が大分県のオートポリスで10月14・ 1…
  5. 2023年のAUTO BACS SUPER GT ROUND6『SUGO GT 300km…

カテゴリー

アーカイブ

SPECIAL SITE

*

*

ページ上部へ戻る