【SF】2015第3戦富士:難しいコンディションの中、Q1から大荒れの予選に…カルダレッリが今季初PP

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

2015年の全日本選手権スーパーフォーミュラ第3戦の公式予選が18日、富士スピードウェイで行われた。

心配されていた台風11号は過ぎ去ったものの、朝から雨が降ったり止んだりの難しいコンディション。セッション直前にも雨がパラつき、WET宣言が出された中で予選Q1が始まった。セッションが開始されると雨脚はさらに強まり、さらにメインストレートは強烈な追い風。1コーナーでコースオフをするマシンも多くなかなかタイムを出せない。そんな中アンドレア・カルダレッリ(Lenovo TEAM IMPUL)が抜群の速さをみせトップ通過。逆に開幕戦PPの山本尚貴(TEAM無限)は濡れた路面に苦戦し19番手、前回3位表彰台の野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も17番手と、ここ2戦で調子の良かったホンダ勢が相次いでノックアウト。Q1から波乱となった。

続くQ2もカルダレッリが頭一つ抜け出るタイムでトップ。0.588秒差の2番手にはナレイン・カーティケヤン(DOCOMO TEAM DANDELON RACING)が続いた。雨の路面で順位が目まぐるしく変わる中、小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO TeamLeMans)が8番手でギリギリQ3へ。今回からSFに復帰となる中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)も7番手を獲得。一方僚友のアンドレ・ロッテラーは一歩及ばず12番手、前回優勝の石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)も10番手でノックアウトされてしまう。

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ポールポジションが決まる最終Q3。ここでもカルダレッリの勢いは止まらず、さらに濡れた路面の中で1分40秒868を記録。唯一の1分40秒台を叩き出す。これに僚友のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラも1分41秒001で続き2番手を獲得。チームインパルがワン・ツー体制を築いた。このまま雨が強かったこともあり彼らのタイムを塗り替える者は現れなかったが、今季後方の順位で予選を終えていた中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)が1分41秒240で3位に食い込んだ。

ここでチェッカーフラッグとなりカルダレッリが昨年の富士に続き1年ぶり2回目のポールポジションを獲得。2番手はオリベイラのままでチームインパルは2012年第5戦もてぎ以来、約3年ぶりのフロントロー独占を果たした。

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3番手の大祐は予選での今季ベストリザルトを獲得。4番手には自身ベストとなる中山雄一(KCMG)、5番手にはカーティケヤンと雨によりいつもとは違う顔ぶれがならんだ。注目の可夢偉は6番手、一貴は8番手となった。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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