【SF】2015最終戦鈴鹿:Q1から0.001秒を争う激戦に!Race1はロッテラー、Race2は山本もポールポジション獲得

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 2015年の全日本選手権スーパーフォーミュラ最終戦鈴鹿。注目の公式予選が行われた。

 今回は2レース制で行われるため、Race1のグリッドは予選Q1の結果、Race2のグリッドはよsねQ3までの総合結果で決まるシステムとなっている。今までは上位14台以内に入ることが目標とされていたQ1だったが、今回はいきなり0.001秒を争う白熱したポールポジション争いへと変貌。集まった観客も釘付けとなっていた。

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 曇り空で気温20度、路面温度22度で始まったQ1。1回目では大半が1分40秒台だったが、新品タイヤに履き替えると一気にタイムが向上。1分38秒台での争いとなる。そんな中、チャンピオン争いをリードする石浦宏明(No.38 P.MU/CERUMO・INGING)が1分38秒392を記録しトップへ。続いて午前中から好調のジェームス・ロシター(No.3 KONDO RACING)も1分38秒392を記録。昨年のQ1を再現するかのような0.001秒単位での同タイムに場内もどよめいた。このまま石浦がRace1のポールポジションかと思われたが、アンドレ・ロッテラー(No.2 PETRONAS TEAM TOM’S)が最後の最後でタイムを更新。わずか0.038秒上回る1分38秒354をマークし今季2回目のポールポジションを獲得。2番手に石浦、3番手にロシターが続いた。一方、チャンピオン争いをする中嶋一貴(No.1 PETRONAS TEAM TOM’S)は朝からタイムが伸びずQ1でも5番手どまり。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(No.19 Lenovo TEAM IMPUL)は7番手と逆転チャンピオンが遠のく結果となってしまった。結局、16番手の塚越広大(No.10 REAL RACING)までが1秒以内という大接戦のQ1となった。

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 続くQ2でもロッテラーがトップをキープ。最終Q3へ進出圏争いも熾烈となり、なかなか速さを見出だせない一貴が8番手通過。逆にたった0.006秒差で小暮卓史(No.34 DRAGO CORSE)がノックアウトされてしまう。

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 そしてRace2のポールポジションが決まる最終Q3。ここでも絶好調のロッテラーが最有力候補に。1分37秒台には届かなかったものの今週末ベストとなる1分38秒023を記録。これでポールポジションだと誰もが思っていた。ところが開幕戦でPPをとった山本尚貴(TEAM無限)が最終の最後で渾身のアタックを披露。今まで遅れをとっていたセクター3を勝負に出たセッティングで巻き返し、1分37秒963をマーク。0.060秒ロッテラーを上回り大逆転でポールポジションを獲得した。2番手にはロッテラー、3番手には野尻智紀(No.40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続いた。

 実は朝からの調子は決して良くなかったという山本。「正直ポールポジションは難しいかなと思っていました。でも時間がない中マシンを仕立ててくれたチームに感謝しています」とコメント。明日は開幕戦でのリベンジに期待だ。一方、ここまでのセッションで全てトップタイムでまとめていただけに最後の最後で山本に抜かれたロッテラーは少々悔しい表情。「全体的にパーフェクトな週末だったけど、Q2でポールをとれず、ボーナスの1ポイントを取り損ねたのは残念」と語っていた。

明日は10時00分からRace1が20周、Race2は15時00分から28周で争われる。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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