【SGT】2016富士公式合同テスト:1日目午後は僅差の争いに!ZENT CERUMO RC Fが最速

©Saori Nakagawa
©S.Nakagawa

 富士スピードウェイで開催されているSUPER GT公式合同テスト。1日目午後はNo.38ZENT CERUMO RC Fがトップタイムを記録した。

 午前は一部ウエットコンディションだったが、午後は完全ドライに。しかし風は冷たく非常に冷え込んだコンディションとなった。午前で各車走り込みをしているため、午後は早い段階からタイムを続々と更新。午前は日産勢の速さが目立ったが、午後は逆にレクサス勢が上位を占め、セッション中盤ではトップ4がレクサス勢という時間帯もあった。

 その中でも抜群の速さを見せたのが38号車のセルモ。立川祐路が1分27秒936をマーク。午前中のトップタイムをさらに更新した。このセッションでは終盤に専有走行時間が設けられ、予選シミュレーションの期待も高まったが、気温・路面温度ともに低いコンディションとなり、そこまで激しく順位の変動はなかったが、今季注目のドライバーたちがタイムを詰めていく。まずは参戦2年目となるNo.39DENSO KOBELCO SARD RC Fのヘイキ・コバライネンが区間ベストを上回る勢いでアタック。0.088秒差に迫る1分28秒024をマーク。そこにNo.12カルソニックIMPUL GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラも食い込み、1分27秒938を記録。立川のトップタイムにわずか0.002秒差のタイムと叩き出し、2番手の座を奪った。翌周もオリベイラはアタックを続け、途中までは全体ベストのペースだったが、最終セクターが伸びなかった。ここでチェッカーフラッグとなり、初日トップは38号車。2番手に12号車、3番手39号車となった。

 日産勢とレクサス勢が上位を独占したがNo.17KEIHIN NSX CONCEPT-GTも5番手タイムを記録。岡山のテストでは苦しんでいた部分もあったが、ここに来て手応えをつかんだ様子。シリーズ戦の時のようにさらに気温が上がっていけば、さらにライバルとの差は近づいてくのではないかと、塚越広大と小暮卓史は語っていた。

 またGT300クラスは午前に引き続きNo.3 B-MAX NDDP GT-Rがトップタイム。午後は今季SGTにデビューするヤン・マーデンボローが主にテストを担当。昨年第2戦で記録されたタイムを上回る1分36秒151を記録。一番のライバルとなる新型GT3勢に約1秒近い差をつけた。2番手にはNo.88マネパランボルギーニGT3、3番手にはNo.7Studie BMW M6が続いた。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


おすすめ記事

  1. 2019-5-12

    【2019F1日本GP】2019日本GP期間中のキャンプサイト予約受付が5月16日(木)9時からスタート

    5月19日(日)の観戦券販売開始に先立ち、レースウィーク中に利用できるキャンプサイトの予約受付が…
  2. 2019-2-23

    【2019F1日本GP】F1日本グランプリ 民間駐車場予約開始!

    2019年10月に開催されるF1日本グランプリの民間駐車場の予約が早くも始まった! 場所は、鈴鹿…

最近の記事

  1. ©️GTA 2024シーズンのAUTOBACS SUPER GT Rd.3『S…
  2. SUPER GT Rd.2 富士スピードウェイ
    Rino Onodera 2024年シーズンのAUTOBACS SUPER GT Rd.2『…
  3. Rino Onodera 2024年 AUTOBACS SUPER GT Rd.1『OKAY…
  4. Rino Onodera いよいよ、2024年シーズンのSUPER GT開幕戦が4月13〜1…
  5. 画像:鈴鹿サーキット いよいよ2024年のF1日本グランプリ開催が近づいてきました。例年より…

カテゴリー

アーカイブ

SPECIAL SITE

*

*

ページ上部へ戻る