【SF】2016第1戦鈴鹿:土曜フリー走行は赤旗連発で波乱の幕開け、小暮卓史が最速タイム

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 2016年の全日本スーパーフォーミュラ選手権の第1戦鈴鹿の土曜フリー走行が行われ、小暮卓史(DRAGO CORSE)がトップタイムを記録した。

 午前9時30分から始まったセッション。序盤は曇り空だったため、気温20度、路面温度23度でドライコンディション。すでに前日から走行が始まっていることもあり、引き続き各陣営とも走行プログラムも消化していった。

 しかし、序盤からコースオフが連続。開始10分のところでジェームス・ロシター(KONDO RACING)がスピンしコース上でストップ。安全のため赤旗中断となった。すぐにセッションは再開されたが、今度は中山雄一(KCMG)がデグナーでコースオフ。またしても赤旗中断になる。

 この他にも、コースオフやスピンするマシンも続出。やはり新しいヨコハマタイヤでは初となる4月下旬のコンディションへの対応に各陣営とも試行錯誤しているようだった。

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 セッション開始30分を過ぎると、路面コンディションも良くなってきたのかタイムも向上。ここで速さを見せたのがホンダエンジン勢。ベルトラン・バケット、中嶋大祐のNAKAJIMA RACING勢が1分39秒台を出しトップ2を独占。さらに3番手にはストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がつける展開。テストから好調だったチームが開幕戦でも速さを見せる形となった。

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 また今年は週末で使える新品タイヤが4セットに戻ったため、フリー走行から予選シミュレーションのアタックも行われた。残り8分を切ると各車とも新品タイヤをつけてコースイン。ここで速さを見せたのが小暮。残り1分を切って1分38秒686を叩き出しトップに浮上。そのままチェッカーフラッグとなり2016シーズン最初の公式セッションでライバルを先行した。2番手には小林可夢偉(SUNOCO TeamLeMans)。昨日はマシンセッティングが決まらず思うように走れていなかったそうだが、ここぞという時の速さは健在。1分38秒818を記録している。3番手には国本雄資(P.MU CERUMO/INGING)が続いた。またバンドーンは7番手だった。

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 一方、昨年上位に位置していたドライバーが下位に転落。昨年チャンピオンの石浦宏明(P.MU CERUMO/INGING)は15番手。アンドレ・ロッテラー、中嶋一貴のトムス勢も10・11番手になった。昨年ここでポールポジションを獲得した山本尚貴(TEAM無限)は、昨日のトラブルの影響もあってか16番手に。午後の予選は、予想外の波乱の展開が待ち受けていそうだ。

 注目の公式予選は14時00分から開始される。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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