2016年の鈴鹿合同テスト2日目。午後のセッションはNo.8ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮/野尻智紀)がトップタイムを記録した。
午前中は雨がひどく、ほとんどのマシンが走行を見合わせたが、午後は雨も落ち着きグリーンシグナルと同時に各車一斉にコースイン。しかし、No.39ZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明)がいきなりマシンを止めるなどのハプニングも見られた。最初はセーフティカー訓練が行われ、実際のレースと同じ手順でSC先導状態に。その後、セッション4が本格にスタートした。今回は急きょ1日目午前を多く走れるように時間調整を行った関係で、最終セッションは1時間40分と短いものに。それでも、雨が止み路面コンディションも良くなるにつれタイムも向上。各車積極的な走り込みを行った。
しかし、セッション後半にはコースオフする車両が続出。No.18UP GARAGE BANDOH 86(中山友貴/山田真之亮)が2コーナーでコースオフ。その後、No.19WedsSport ADVAN RC F(関口雄飛/国本雄資)、そしてセッション終盤にはNo.31TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一)が立体交差下でコースオフ。いずれも赤旗中断となった。
残り時間も少なかったことから、10分延長されてセッション再開。ここからGT500は昨日のようなタイム更新が合戦となった。セッ前半はNo.100RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也)がトップタイムを記録していたが、残り5分で8号車を駆る野尻が1分55秒503をマーク。ウエットという特殊な状況ではあったが、2番手に0.6秒の差をつけトップタイムを記録した。2番手No.6WAKO’S 4CR RC F(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)、3番手にはNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也)が続いた。
トップタイムを記録した野尻はGT500で初のトップタイムだったとのこと。「今日のトップタイムは個人的にも良かったし、チームにとってもすごく良かったと思います。最後はたまたまクリアラップが取れたのと、コンディションに合うタイヤを履いていたので、この結果をそのまま信じることはできないですが、車体もエンジンもパフォーマンスは上がっているので、これから夏の3連戦でいい結果を残せるように頑張りたいです」とコメントしていた。
またGT300クラスではNo.55ARTA BMW M6(高木真一/小林崇志)が2分08秒228でトップタイム。ARTAは両クラスで2日目トップに立った。ドライコンディションでは苦戦を強いられているようだが、ウエットではM6 GT3が誇る高いパフォーマンス性能を発揮。それがこのタイムにつながったようだ。
また、この日は土曜日ということもあり、多くのファンが来場。あいにくの雨となったが各コーナーでは熱心に写真撮影をするアマチュアカメラマンの姿や、オープンピット時に各ピット前を回るファンの姿も多く見られた。
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