2016年の全日本ロードレース選手権最終戦「第48回MFJグランはリ」の公式予選が行われ、JSB1000クラスはRace1が中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、Race2は津田拓也(ヨシムラスズキシェルアドバンス)がそれぞれポジションを獲得した。
毎年恒例、全日本ロードレース選手権のシーズンを締めくくるMFJグランプリ。予選日から天候にも恵まれ、朝から熱心なファンが多数来場。やはり最終戦とあってチャンピオン争いに注目が集まっているようだった。
最高峰のJSB1000は、前人未到の5連覇が目前と迫っている中須賀。前回の岡山ではウエット路面でまさかの3位に終わってしまうが、それ以外の5レースは全て勝利。鈴鹿8耐も連覇を成し遂げるなど、今年も無敵に近い強さを誇っている。
リタイアなど万が一の事態が起きない限りチャンピオンは確実なのだが、今回は強力なライバルが登場。今季ブリティッシュスーパーバイクに参戦し鈴鹿8耐ではカワサキに16年ぶりの表彰台獲得にも貢献したレオン・ハスラムがTeamGREENからスポット参戦。金曜日の専有走行ではトップタイムをマークし、周囲を驚かせた。
迎えた今日は2ラウンドのノックアウト方式で行われ、Q1の順位がRace2、Q2までの総合順位がRace1のグリッドとなる。
このままハスラムがポール奪取をするのかと思われたが、予選Q1からランキング上位のメンバーが「全日本もレベルが高いのだ」と言わんばかりにアグレッシブなライディングを披露。中須賀がいきなり2分5秒847を叩き出すと、すかさず津田が2分5秒824でトップ更新。セッション後半はほとんどタイム更新が見られず、このままの順位で終了。0.023秒差でトップ通過を果たした。
続くQ2では王座獲得に向けポールポジションを射止めたい中須賀が一気にペースアップ。2分05秒541をマークすると2周続けてアタック。2分5秒535のベストタイムを記録し、他のライダーに対して大きなアドバンテージをつけた。
これに対抗してきたのが、予想通りハスラム。途中の区間タイムでも中須賀に肉薄。そのまま逆転ポールかと思われたが、最後は0.154秒届かず2分06秒689で2番手に。Race1もきっちりとアタックを決めた中須賀がポールポジションを獲得した。
なおJ-GP2は関口太郎(MISTRESA with HARC-PRO)、J-GP3は徳留真紀(CLUB PLUSONE)、ST600(伊藤レーシングGMDスズカ)がそれぞれポールポジションを獲得した。
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