【SF】2017第4戦もてぎ:波乱のレースを制し、ピエール・ガスリーが待望の初優勝!

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©︎H.Yoshii

2017年の全日本スーパーフォーミュラ選手権の第4戦がツインリンクもてぎで行われ、ピエール・ガスリー(TEAM無限)が参戦4戦目で初優勝を飾った。

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シリーズ後半戦を迎えた今回のもてぎ戦は、昨年同様に2スペックのスリックタイヤが導入されることになり、通常使っている「ミディアム」タイヤと、新しく開発されたソフトタイヤが導入。今回のソフトタイヤはグリップが上がっている分、劣化が早い仕様になっている。今回は3セットのソフトタイヤが使える他、新品ソフトのみは金曜日から使用可能。タイヤのスクラブをするチームなど、いきなり戦略が分かれるフリー走行となった。

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19日(土)15時00分から開始予定だった公式予選だが、直前になって発達した雨雲が上空に接近。ポツポツを雨が降り始める状況の中で、各車がソフトタイヤを装着してピット出口に一気に並ぶ。グリーンシグナルが点灯すると、一斉にコースインし一目散にタイムアタックに入っていくが、1周目でアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)が90度コーナーでコースオフした他、マシンがスライドして十分にアタックできないドライバーも数多くあった。

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開始5分を過ぎると、路面上もウエットコンディションになり、各車がピットイン。特にQ2進出圏内に進めていなかった塚越広大(REAL RACING)、山本尚貴(TEAM MUGEN)、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、大嶋和也(SUNOCO TeamLeMans)がウエットタイヤを履いてタイム更新を狙うが、雨量は強くなる一方で、各車ともにタイム更新はできずQ1が終了。石浦、国本、山本と言ったランキング上位メンバーがQ1で姿を消す波乱の展開となった。

そのままQ2も定刻で開始する予定だったが、天候はさらに悪化。お昼とは思えないくらいの暗闇となり、視界不良のためQ2ディレイが宣言。その後、土砂降りの雨となり、この日のQ2以降のセッションは全てキャンセルされることになった。

Q1ではニック・キャシディ、山下健太のKONDO RACING勢がワンツーを独占し、Q1の結果が採用されればフロントロー独占になるかと思われたが、Q2・Q3は日曜日の朝に順延して行うことが決定。彼らは、ポールポジションをかけて、再び明日の朝に予選を行うことになった。

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順延され、日曜日の朝10分間のフリー走行直後に行われた予選Q2・Q3。

そのQ2ではトムス、インパルなど強力どころが次々と脱落するなどの波乱となった。最後のQ3でポールポジションを射止めたのは山下健太(KONDO RACING)が自身初のポールポジションを獲得。2番手に小林可夢偉(KCMG)、3番手に野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が入った。

お昼に一度雨が降ったものの、午後の決勝はドライコンディションに。今回はソフトタイヤとミディアムタイヤの2種類が用意され、その両方を一度ずつ使用しなければならない。

その中で、予選トップ3は順当にソフトタイヤを選択し、逃げていく作戦。4番手以降のにピエール・ガスリー(TEAM無限)、ニック・キャシディ(KONDO RACING)、フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TeamLeMans)はミディアムタイヤを装着しグリッドについた。

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スタートでは、可夢偉が好ダッシュをみせトップで1コーナーへ。野尻、山下、ガスリーと続いていく。一方後方では、早くもミディアムとソフトで白熱したバトルが繰り広げられ、ソフトタイヤを履くドライバーがアグレッシブに攻め込んでいくシーンがなんども見られた。

特に塚越広大(REAL RACING)は2ストップ作戦を選択。軽めの燃料とソフトタイヤで何度もオーバーテイクシーンを見せ、ファンを沸かせた。

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10周目を過ぎると、特にソフトタイヤでスタートしたドライバーたちは続々とピットイン。しかし、トップを走る可夢偉はソフトタイヤで粘り続け、10秒以上の大量リードを築く。何事もなければ、そのままスーパーフォーミュラ初優勝かと思われたが、34周目のピットストップで右リアタイヤの交換が手間取ってしまい、大きくタイムロス。2番手に後退してしまう。

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ここでトップに立ったのがガスリー。実はミディアムタイヤで安定したラップタイムを築き、ピットストップで野尻と山下を逆転していたのだ。さらに可夢偉の後退と、路面コンディションが良くなったレース後半でソフトタイヤを装着したことで、さらに後続との差は広がり、終盤には15秒以上の大量リードを築いた。

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終盤になっても、後方でオーバーテイクのバトルが続いたが、終始完璧なレースを見せたガスリーが、そのままトップチェッカー。待望のスーパーフォーミュラ初優勝を飾った。

2位には可夢偉が入り、2年ぶりの表彰台を飾るも悔しい結果に。3位には、今回も戦略面で他を圧倒する走りを見せたローゼンクヴィストが2戦連続での表彰台を獲得した。

また4位には予選17番手から驚異の追い上げを見せた石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が入り、ランキングでもトップを死守した。

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吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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