【SGT】2017第6戦鈴鹿:GT500はナカジマレーシングが10年ぶりV!GT300は終盤にまさかのドラマが…

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©︎KANSENZYUKU

2017年のSUPER GT第6戦鈴鹿1000kmの決勝が27日、鈴鹿サーキットで開催。GT500クラス、GT300クラスともに「最後の鈴鹿1000km」にふさわしいレースとなった。

ここ数年の鈴鹿1000kmは8月下旬の開催ということもあり、真夏のコンディションにならないことが多かったが、この日は気温30度を超える真夏日に。路面温度も45度を超える中で173周のレースが始まった。

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GT500クラスはポールポジションを獲得したNo.24フォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rがホールショットを奪い、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがリードを広げていくが、5周目を過ぎたあたりから徐々にペースダウン。後続集団に飲み込まれていく。ここでトップに立ったのが、地元鈴鹿にファクトリーを持つNo.17KEIHIN NSX-GT。ここ鈴鹿では毎年トップ争いに絡むものの不運に見舞われることが多く、結果に結び付けられていない。今回は何としても勝利を勝ち取るべく塚越広大、小暮卓史ともに安定した走りを見せた。

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また注目のジェンソン・バトン(No.16MOTUL MUGEN NSX-GT)は、第2・5スティントに登場。まずは25周を終えたところで中嶋大祐と交替するが、そのピットアウト時にNo.7Studie BMW M6 GT3と交錯。幸い接触することはなかったが、アンセーフリリースということでドライブスルーペナルティ。さらに43周目に起きたアクシデントによるセーフティカー導入の際にも、他車を追い越したとして2度目のドライブスルーペナルティを受けるなど、いきなりSUPER GTの洗礼を浴びることとなってしまった。

レースの折り返しを過ぎ、100周目を超えると、ファンを魅了する走りを見せたのがNo.100RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴。レース前半はなかなかペースが上がらず9番手を走行していたが、2回目のセーフティカー先導が解除されると、次々と前のマシンをオーバーテイク。わずか9周で2番手まで浮上する圧巻の走りをみせた。

ここまでトップを死守し続けて来た17号車だったが、4回目のピットストップを終えると、トップに浮上したのはNo.64EPSON Modulo NSX-GT。直前のピットストップをややアンダーカット気味にして、早めに済ませたことが効いたようだ。

それでも、ここまで絶好調の17号車は塚越が64号車(ベルトラン・バケット)をぴったりマーク。逆転のチャンスを伺う。この2台の一騎打ちで最終スティントを迎えるかと思われたが、まさかの展開が待ち構えていた。

134周目に64号車が最後のピットストップを行い、バケットから松浦孝亮に交替。この翌周に17号車もピットイン予定だったが、スプーンカーブ手前で左リアタイヤがバースト。そのままマシンリアセクションも壊してしまい、まさかまさかのリタイア。今年も鈴鹿1000kmの勝利の女神は、17号車に味方することはなかった。

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これで一気に楽になった64号車は、十分なリードを築いて着実にゴールに向けて1周1周走っていく。

そして、またしてもサーキット中のファンを魅了するドライビングを見せるマシンがあった。100号車の山本だ。残り20周を切ったところで4番手に浮上するとNo.1DENSO KOBELCO SARD LC500(平手晃平)に接近。スプーンから130Rで一気に間合いを詰めてインに並びかけるが、ブレーキングで止まりきれず失敗。これで平手に手の内を読まれてしまい、イン側をブロックされてしまう。

それでも、諦めずにプレッシャーをかけ続けた山本。チェッカーまで残り6周というところで、ついにチャンスが訪れる。ブレーキングでミスした平手の隙をついて、最終コーナーで並びかけ、メインストレートでオーバーテイク。彼の渾身の走りに、グランドスタンドは大歓声に包まれた。

本来なら173周が規定周回だが、途中に2度のセーフティカーが入ったこともあり、最大延長時間である18時28分を先に迎えることとなり、171周でチェッカーフラッグ。中嶋悟総監督率いる64号車が10年ぶりの優勝を飾った。

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2位には途中ペナルティを受け後方に下がりながらも見事な追い上げを見せたNo.23MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)。この結果により2位以下に11ポイントも引き離し、ランキングトップに躍り出た。3位には100号車の山本尚貴/伊沢拓也組。最後まで渾身の走りを見せた山本だったが、トラブルでドリンクが飲めない状態の中で走行。最後は脱水症状で自力で立つのも難しい状況だったが、本人の強い希望により表彰式の途中からポディウムへ。集まったファンから大歓声で迎えられていた。

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GT300クラスは、今回も途中に上位を走るマシンが続々とトラブルで脱落していく中、No.25VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太/近藤翼)とNo.65LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)による一騎打ちに。25号車は82kgの重いウェイトハンデを克服するべく、途中2度のタイヤ無交換作戦を実施。一方の65号車は、あえて1周目にドライバー交替を伴うピットストップを1回完了させ、実質的に4回ストップの流れでレースを進めていく。

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両者が最後のピットを終えてトップに立ったのは25号車だったが、ペース的には65号車が勝っており、残り10周のところで逆転。25号車の松井も最後まで必死に食らいついたが、チェッカーまで残り4分というところで、逆バンクに差し掛かった際にマシンのコントロールを失いクラッシュ。マシンが横転してしまった。幸い松井は無事だったが、GT300クラスでも、終盤にまさかの展開となり、サーキットは悲鳴に包まれた。

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このまま65号車が最後まで走り切り、今季初優勝。2位にはNo.88マネパランボルギーニGT3(織戸学/平峰一貴/山西康司)、3位にNo.87ショップチャンネル・ランボルギーニGT3(細川慎弥/佐藤公哉/元嶋祐弥)が入り、ランボルギーニ勢がダブル表彰台を勝ち取った。

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吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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