【鈴鹿サウンド・オブ・エンジン】今年もF1にグループCと盛りだくさん!2日間で23,000人が来場

©T.Yoshita

今年も鈴鹿サーキットに往年の名車が集うヒストリックレーシングカー・レーシングバイクのイベント「リシャール・ミル鈴鹿サウンド・オブ・エンジン2017」が開催された。

様々なカテゴリーで活躍し名シーンを生み出してきたマシンやバイクが集まるイベントとして、2015年からスタート。昨年から高級時計ブランドの「リシャール・ミル」が冠スポンサーとなり、さらに盛り上がりを見せている。

©T.Yoshita

©T.Yoshita

3年目となった今回は、F1の前座レースとしても開催されている有名イベント「マスターズ・ヒストリック・フォーミュラワン」のエキシビション戦が開催され、昨年を上回る多数のF1マシンが登場。さらに1990年のF1日本GPで2位表彰台を獲得したロベルト・モレノが来場。彼が現役でF1を走っていた時以来となる22年ぶりの鈴鹿訪問ということで、2日間とも熱心なファンが彼にサインを求めている姿が何度も見られた。

©T.Yoshita

©T.Yoshita

土曜日はあいにくの雨模様となったが、マスターズ・ヒストリック・フォーミュラワンに出場する各オーナーたちはしっかりウエットタイヤを準備。F1日本GPで数多くの名勝負が生まれた鈴鹿サーキットを積極的に走り込んでいた。

©T.Yoshita

©T.Yoshita

またグループCカー部門では、日産R92CPが2台登場し、星野一義と長谷見昌弘がランデブー走行を披露。トヨタは1992年ル・マン24時間レースで総合2位に入ったTS010(走行したのはSWC仕様)を用意。片山右京がアグレッシブなドライビングをみせた。

©T.Yoshita

モレノも当初は走行を担当するマシンがなかったのだが、オーナーの厚意によりウィリアムズFW04、FW08をドライブしていた。

©T.Yoshita

2日目の19日(日)は天候も回復。しかし冬型の気圧配置で全国的に厳しい寒さとなり、鈴鹿サーキットも冷たい風が吹く1日に。それでも、往年のマシンたちを一目見ようと多くのファンが集まり、前日(6000人)を上回る17,000人の動員を記録した。

©T.Yoshita

©T.Yoshita

©T.Yoshita

この日も、F1やグループC、さらに2輪のWGPマシンから60年代の車両などが登場。レジェンドF1カーのデモレースでは1976年に富士スピードウェイで行われた日本GPで活躍したコジマKE07も走行。こうして日本国内で走行するのは今まで滅多になく、大きな注目を集めた。

©T.Yoshita

©T.Yoshita

1日目はアクシデントにより中止となったマスターズ・ヒストリック・フォーミュラワンのデモレースでは、各車ともスタートから全開走行を披露。ところどころで接近戦のバトルも展開された。

結果は、今季F3-Nクラスに参戦し、マスターズ・ヒストリック・フォーミュラワンの公式戦で優勝経験のある久保田克昭がトップチェッカーを受けた。

©T.Yoshita

このイベントの最終デモレースとなったグループCカーでは11台が出走。前日のウエット路面では走行を控えていたマツダ787B、767も登場し、1990年代初頭のプロトタイプカー選手権にタイムスリップしたかのようなスタートシーンとなった。

©T.Yoshita

こちらも、序盤から接近戦のバトルが展開。特に片山が駆るTS010と久保田が駆るフロムエーカラーの日産R90CKは、実際のレースと変わらない手に汗握るバトルを披露。スタンドに詰めかけた観客も、釘付けになっていた。結局、このレースでも終始安定していた久保田がトップでチェッカーを受けた。

©T.Yoshita

©T.Yoshita

こうして2日間に渡るイベントは終了。合計の動員数は23,000人となった。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


おすすめ記事

  1. 2019-5-12

    【2019F1日本GP】2019日本GP期間中のキャンプサイト予約受付が5月16日(木)9時からスタート

    5月19日(日)の観戦券販売開始に先立ち、レースウィーク中に利用できるキャンプサイトの予約受付が…
  2. 2019-2-23

    【2019F1日本GP】F1日本グランプリ 民間駐車場予約開始!

    2019年10月に開催されるF1日本グランプリの民間駐車場の予約が早くも始まった! 場所は、鈴鹿…

最近の記事

  1. いよいよ、今年もF1日本グランプリの開催が近づいてまいりました。みなさん、観戦の準備は進ん…
  2. 画像:鈴鹿サーキット
    画像:鈴鹿サーキット 鈴鹿サーキットを運営するホンダモビリティランド株式会社は2月2日、20…
  3. 2023AUTOBACS SUPER GT Rd.8が、11月4日・5日に栃木県のモビリティーリゾ…
  4. 2023年 AUTOBACS SUPER GT Rd.7 が大分県のオートポリスで10月14・ 1…
  5. 2023年のAUTO BACS SUPER GT ROUND6『SUGO GT 300km…

カテゴリー

アーカイブ

SPECIAL SITE

*

*

ページ上部へ戻る