18日に行われた2013IZODインディカー・シリーズの予選「ポール・デイ」。現在ポイントリーダーの佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)は18位とややは期待していた順位よりも後ろから決勝スタートを迎えることになった。当日の予選を振り返り、琢磨はHonda公式サイトでコメントを発表している。
「昨日までとは大きく変わったコンディションになりました。今日は予選の前に雨が降ったために、いつもであれば有利なはずの若い順番でのアタックが、路面のグリップが低い不利な状況を作っていました。そのあとは気温などのコンディションも安定していたことから、遅い順番の方が有利になっていたところはあったと思います。予選での自分たちの走りは、タイヤの性能劣化を最小限にとどめるようマシンセッティングをして、ドライビングでもその点に注意をしていましたが、やっぱり最後の方でスピードが落ち込んでしまいました。純粋なスピードももう少し欲しかったです。それでも、自分たちが置かれた条件の中で、できることにはすべてトライしました。マシンに合わせた走りはできていたと思いますし、決勝に向けたマシン作りでは手応えを感じていますので、明日と来週のカーブデーのプラクティスで、トラフィック内でのハンドリングをさらによくして、決勝レースに臨みたいと考えています」(Honda公式サイトより)
今回はくじ引きで2番目にアタックすることになった琢磨。通常なら路面温度がピークに達しない早い段階でのアタックが有利と言われているが、この日は直前に雨が振りセッションが大幅に遅れてスタート。コースマーシャルの懸命な作業によりドライコンディションで開始されたが、ベストな路面とは程遠いなかで順番がまわってきたのが誤算だった。
この結果を受け、意気消沈しているファンも多いかもしれないが、昨年も琢磨は予選19位から怒濤の追い上げを披露。最終ラップには首位を走っていたダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)の横に並ぶところまで挽回してみせた。それだけに、決勝のマシンセッティングが上手く決まっていれば、昨年のような大逆転劇も観られるかもしれない。
注目の決勝レースは、日本時間の26日(日)深夜にスタートする。
『記事:吉田 知弘』
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。