日本時間の27日(日)18時30分にスタートが切られるF1第16戦インドGP。注目はポールポジションからスタートするセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。今回の結果次第で4年連続のワールドチャンピオンが決まることになる。決定条件は以下のようになる。
<ベッテル、インドGPでのチャンピオン決定条件>
・5位以内→無条件で確定
・6~8位→アロンソが2位以下
・9位以下→アロンソが3位以下
ここまで15戦を終え、9レースで勝利しているベッテル。それだけではなく表彰台を逃したのも3レースのみ。第8戦イギリスGPでのリタイア(マシントラブル)を覗いては全て4位以内でフィニッシュするという安定した速さ・強さをここまで披露してきた。
今週末のインドGPでも金曜フリー走行からトップタイムを連発。予選では2位のニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)に0.7秒の大差をつける速さで今季7度目のポールポジションを勝ち取った。一方、アロンソはQ3でタイムが伸びず8位。ベッテルの4連覇を阻止するためには最低でも自身が2位以内に入らなければいけない状況下で苦しい順位からのスタートとなる。
いよいよ数時間後に迫った決勝レース。5位以内であればチャンピオンが決まるとあってベッテルとしては無理に勝ちに行く必要はない。だが、勝ってチャンピオンを決めたいという気持ちは強く持っているだろう。というのも、これまでの3年間で優勝してチャンピオンを決めたのは2010年(最終戦アブダビGP)のみ。2011、2012年はライバルの速さに屈した。それだけに今年の彼を象徴する「他を圧倒するレース」で今回も優勝し、史上最年少での4年連続チャンピオンを決めたいところだろう。
ただ、ランキング2位で追いかけるアロンソも諦めていない。予選こそ8位に沈んだものの、レース戦略を考えてミディアムタイヤで予選をアタック。これによりスタート時からミディアムを履くことが出来る。一方のベッテルはソフトタイヤでのスタート。これが60周のレースでどう影響してくるのか?今日の決勝は、今まで以上に見逃せない1戦となりそうだ。
『記事:吉田 知弘』
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