【SGT】2014第1戦岡山:GT300クラスは好調BMWを抑えOGT Panasonic PRIUSがPP!

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 2014年のSUPER GT第1戦岡山。GT300クラスの公式予選も白熱した展開となった。24台が今回エントリーしたうち、午前中の公式練習でクラッシュしたSTPタイサンGAIA POWER GT-R(横溝直輝/密山祥吾)はマシンの修復が間に合わず、出走できず。23台で2ラウンド・ノックアウト予選が行われた。

 まずは上位13台を決めるQ1。ここで速さを見せたのがBMW Z4勢だ。午前中の公式練習で好調だったStudie BMWに加えて、グッドスマイル初音ミクBMWの谷口信輝が、いきなり1分27秒389を記録。午前のベストタイムを更新するとともにトップに躍り出た。これには他陣営は手も足も出ないが、大本命と目されるStudieは荒聖治がQ1を担当。谷口に0.6秒もの差をつける1分26秒750をマーク。これには会場全体がどよめいた。

 続くQ2も、BMW2台によるポールポジション争いかと思われたが、合同テストで好調だったOGT Panasonic PRIUSが本領を発揮。Q1で堅実な走りをみせた嵯峨宏紀からバトンを受け継いだ新田守男が、セッション序盤から積極的にアタック。BMW勢も驚く1分26秒774をマークし、ライバルたちにプレッシャーをかけた。これに4号車初音ミクは片岡龍也、7号車Studieはヨルグ・ミューラーが乗り込みPP奪取を狙うが、新田の好タイムを上回ることができずチェッカーフラッグ。こちらも大混戦のGT300クラスはプリウスGTが初戦のポールポジションを勝ち取った。

 これまでマシンの熟成に苦しみ、ここ岡山では満足に走ることすらできなかったが、開幕戦に照準を合わせた準備が上手くいき、見事なポールポジションとなった。また3位にはARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志)、5位にはMUGEN CR-Z GT(中山友貴/野尻智紀)が入り、今年もハイブリッドGTカー勢が優位に立っている。

 ハイブリッドGT対BMW勢という様相になりつつあるGT300クラス。こちらも明日の決勝レースから目が離せない。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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