【SF】スーパーフォーミュラの2015シリーズ概要が発表、レースフォーマットも明らかに

　今年も全7戦で争われる全日本選手権スーパーフォーミュラの2015シーズン概要発表会が18日、都内で開催された。

　今年は東京・お台場にあるフジテレビ1階の特設会場で開催。一般の入場観覧は出来なかったが、エントランス付近に昨年のチャンピオンマシンである中嶋一貴のPETRONAS TEAM TOM’Sが展示。お台場に訪れた観光客らの注目を集めていた。

　発表会冒頭で日本レースプロモーションの白井裕社長が挨拶。昨年は5年ぶりにマシンを一新しダラーラ製のSF14を投入。開発コンセプトの“クイック＆ライト”を実現し4つサーキットでコースレコードを塗り替えるパフォーマンスを発揮した。「内外のレース関係者、ドライバーの注目度が一段と上がったと自負しております」と新マシンのパフォーマンスと、それによって生み出されたハイレベルなレースに手応えを感じている様子だった。

　すでにシリーズカレンダーが発表されているが、今回は新たにレースフォーマットも発表。昨年はレースごとによって距離が違っていたが、今年はより統一性を持たせるため最終戦鈴鹿（JAF鈴鹿GP）を除く6戦は全て250kmに統一。予選は全てノックアウト方式が採用される。

　今年はすでにホンダ、トヨタの両メーカーから参戦体制が既に発表されており、ホンダ勢が5チーム8台、トヨタ勢が6チーム11台。計11チーム19台のマシンがエントリー。今年のF1とほぼ同等の台数でシリーズチャンピオンが争われることになる。

　白井社長の挨拶が終わると、各チームのドライバーと監督が登場。都合によりアンドレ・ロッテラーとナレイン・カーティケヤンは欠席だったが、昨年王者の中嶋一貴をはじめ、今年フル参戦が決まって話題を集めている小林可夢偉も登場し、それぞれの意気込みを披露。特に今年チームを移籍した小暮卓史はドラゴコルセ仕様のスーツを初めて披露した。

　最後にJRP会長の中嶋悟氏が挨拶し「フォーミュラ・ニッポン時代から今年で20年目になりました。この先も皆で頑張って、このシリーズを日本の宝にしていきたいです。ここにいるドライバーたちが、自分のプライドを掛けて皆さんの前で戦ってくれると思います。可夢偉選手も帰ってきてくれたことで、日本の自動車レースのレベルを皆さんにお見せすることができると思います。今年全員で頑張りますので応援よろしくお願いします」と、今シーズンも全員でシリーズを盛り上げていくことを誓った。

　注目の開幕戦は4月18・19日に鈴鹿サーキットで開催。中嶋一貴と小林可夢偉の参戦、テストから絶好調のホンダ陣営、新外国人の参入など例年以上に話題が多い2015。毎年観戦してきた人はもちろん、たまにしか観戦をしないという人にとっても、今年は1戦たりとも見逃せないシーズンになりそうだ。