【F1】2015中国GP:レースレポート

©Pirelli
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2015年のF1世界選手権第3戦中国GP。注目の決勝レースが12日に行なわれた。舞台は、今年で12回目の開催となる上海インターナショナルサーキット。週末を通して晴天に恵まれ、決勝もドライコンディションでスタートが切られた。

予選ではルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグのメルセデス勢がフロントローを独占。スタートでも着実にワン・ツーを死守しオープニングラップを終える。3・4位にはセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンがつけ、前回マレーシアGPに続いてメルセデスとフェラーリの2強争いという展開になる。

昨年までならメルセデスの2台だけが逃げていってしまうが、ベッテルが序盤からギャップの拡大を最小限に食い止め、ライコネンも1分44秒台のペースでシルバーアロー2台を追いかける。一方のハミルトンもロズベルグに1秒差に迫られる序盤戦でしばらくは目が離せない接近戦になった。

今回ピレリはソフトとミディアムを用意。大半が2ストップ作戦を選択する。最初に動いたのはベッテルで13周目にピットイン。続いてハミルトン、15周目にはロズベルグとライコネンが1回目のストップを終える。

レース中盤も上位のオーダーは変わらず、こう着状態に。それでもハミルトンがラップ毎に少しずつリードを広げ、2回目のピットストップを終えた終盤には後続との差を8秒前後まで広げた。そのまま独走でチェッカーかと思われたが、残り3周というところでマックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)がメインストレートで白煙を上げストップ。マシン回収のためセーフティカーが導入されたが、残り周回数が少なかったこともあり、そのままチェッカー。ハミルトンが今季2勝目を飾った。2位にはロズベルグ、3位にはベッテルと開幕3戦連続で同じ顔ぶれのポディウムとなった。

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注目のマクラーレン・ホンダは今回もQ2進出を果たせず後方からのスタート。レース中のペースは中段グループと同じもので途中はレッドブル勢と接近戦を繰り広げるなど、着実にライバルとのパフォーマンス差が縮まっていることを証明した。

後半は順位を上げポイント獲得圏内に近づいていたものの、47周目にジェンソン・バトンがパストール・マルドナード(ロータス)と接触。これによりバトンはレース後に5秒加算のペナルティを受けてしまう。それでも僚友のフェルナンド・アロンソとともに大きなトラブルなくチェッカーを受け、アロンソが12位、バトンが14位と2台揃っての完走を果たした。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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