2015年のF1第6戦モナコGP。注目の決勝レースが24日モンテカルロ市街地コースで行われた。
ポールポジションは先日メルセデスとの契約更新を発表したルイス・ハミルトン。2番手にはモナコ2連勝中のニコ・ロズベルグがつけた。
狭いモナコのコースでイン側の主導権を握っていたハミルトン、2番手にロズベルグが続いていく。昨年はシルバーアロー2台が先行し、終始1秒前後の接近戦を演じていたが、序盤からハミルトンの方が好調で、少しずつ差を広げていく。一方、ロズベルグは3番手のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)以下に追われる展開。特にピットストップを終えた中盤以降はハミルトンの独壇場となった。
一方、マクラーレン・ホンダ勢はバトンが10番手、アロンソは13番手からスタート。直後のミラボーでニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)と接触したアロンソが5秒間のペナルティを受けてしまうが、2台とも順調なペースで周回。少しずつ順位を上げ、気づけばポイント圏内を走行。2台揃ってのポイント獲得かと思われたが、41周を過ぎたところでアロンソのマシンにトラブルが発生。サンテボーテ横にマシンを止め、2戦連続でリタイアとなってしまった。
例年通りオーバーテイクが少ないモンテカルロ。しかし、今年最大のドラマは終盤に待っていた。10番手争いをしていたロマン・グロージャン(ロータス)とマックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)が接触。そのままコントロールを失ったフェルスタッペンはサンテボーテのバリアに激突。幸い本人は無事だったが、マシン回収のためバーチャル・セーフティカーが決勝では初の導入。その後、通常のセーフティカーへと移行された。
これを利用してトップのハミルトンは2回目のピットイン。スーパーソフトタイヤへ交換するが、2位以下はほとんどがステイアウト。また後続のマシンとのピットインが重なったため、作業時間も若干かかりコースに復帰すると3番手に転落していた。
ロズベルグ、ベッテル、ハミルトンのトップ3で残り8周というところでレース再開。ハミルトンは新品タイヤの利点を最大限に生かし、ベッテルの攻略にかかるが、なかなかチャンスは生まれずそのままチェッカー。最後は予想外の形でトップを手に入れたロズベルグが、モナコGP3連覇を飾った。
今季2勝目で、ランキング首位との差が縮まったこともあり、喜ぶロズベルグに対し、戦略ミスで勝てるはずだったレースを落としてしまったハミルトン。パルクフェルメと表彰台での両者の表情は明暗の分かれる結果となってしまった。
また終盤以降も粘り強い走りをみせていたバトンは8位。新生マクラーレン・ホンダに待望の初ポイントをもたらした。
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